制御システム:データモニタリング
制御システムは高度化しており、ハイペースの開発によって様々な新しいソリューションが生まれています。さらに、コンプレッサを保護し、生産の休止時間が生じることを防ぐ何らかの監視機器がすべてのコンプレッサに装備されています。これを可能にする、変換機を始めとする技術を詳しく見てみましょう。
変換機とは
変換機は、設備の現在の状態を検知するために使用されます。変換機から送られた情報を監視システムが処理し、信号をたとえばアクチュエータに送ります。圧力や温度を測定するための変換機の多くは、センサと測定コンバータで構成されています。センサは測定対象の量を検知し、測定コンバータはセンサの出力信号を、制御システムが処理できる適切な電気信号に変換します。
コンプレッサ内の温度の測定方法
コンプレッサ内の圧力の測定方法
圧力の測定には、ダイヤフラムなどの圧力を検知する物体を使用します。ダイヤフラムからの機械的信号は4~20 mAまたは0~5 Vに変換されます。機械信号から電気信号への変換は、様々なシステム内で行うことができます。容量性のシステムでは、圧力がダイヤフラムに伝わります。測定ダイヤフラムの位置がキャパシタプレートによって検出され、測定変換機内で圧力に比例する直流電圧または直流電流に変換されます。抵抗性の測定システムは、ブリッジ接続されたひずみゲージがダイヤフラムに接続されたものです。ダイヤフラムに圧力が加わると低い電圧(mV)が受信され、これが適切なレベルに増幅されます。圧電システムは、表面に電荷が生じる特殊なクリスタル(クオーツなど)を利用しています。この電荷は、その表面に加わる力(圧力)に比例します。
モニタリング機器
コンプレッサ設備のリモートモニタリング
様々なコンプレッサ設備において、離れた場所からコンプレッサの運転状況を監視して、制御しなければならない場合があります。小規模の設備では、コンプレッサからのアラームや運転インジケータを接続するのはかなり容易です。リモートから起動と停止を実行することも、通常は可能です。大規模の設備では、多額の投資が行われているため、多くの場合は一元的な監視が望ましいでしょう。システムを継続的に概観できる機器と、インタクーラ圧力、油温などの詳細を制御するために個々の器械にアクセスできる機器で構成する必要があります。監視システムには、過去24時間に起こったことのログを生成するためのメモリも必要です。このログを使用してトレンド曲線をプロットし、初期状態から逸脱する傾向のある値を容易に特定できます。この曲線が継続的な運転やシステム停止の計画の基礎となります。このシステムにより、総合的な概観から個々の機械の詳細なステータスに至るまで、様々なレベルのコンプレッサ設備のステータスレポートが高頻度で提示されます。
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