コンプレッサ設備内の音
すべての機械から音と振動が発生します。コンプレッサも例外ではありません。それぞれの騒音レベルは機械が置かれている部屋の特性、たとえば部屋のサイズに影響されます。この記事ではその詳細を説明し、ノイズレベルの低減方法を5つ解説します。音の基礎についてはこちらをご覧ください。
コンプレッサ設備内の騒音
コンプレッサの騒音レベルは、機械上において標準化された方法で測定します(屋外、無壁などの自由音場、または音響インテンシティスキャニング技術を使用)。コンプレッサを
室内に設置した場合、騒音レベルはその部屋の特性の影響を受けます。部屋のサイズ、壁と天井の材質、同じ室内に他の機器が存在すること(そしてその潜在的な騒音レベル)すべてが大きく影響します。さらに、コンプレッサを室内に配置することでパイプや他の部品の設置と接続が行なわれるため、騒音レベルに影響します。圧縮
空気パイプから聞こえてくる音が、コンンプレッサ自体やその動力源から生じる騒音より問題になることも少なくありません。これは、パイプに機械的に伝わる振動が原因であり、多くの場合、これに圧縮空気を通じて伝わる振動が加わります。したがって、防振材を取り付け、さらに密封された防振バリアで覆われた吸音素材の組み合わせを使用して配管システムの各部分を収納することも重要です。
音の低減方法
音を低減する方法は5つあります。遮音、吸音、防振、振動減衰、音源の減衰です。遮音とは、音源と音が聞こえる側の間に音響バリアを置くことです。これは、バリアの面積と遮断特性によりますが、音の一部しか遮断されないことを意味します。重く大きなバリアの方が、軽く小さなバリアよりも効果的です。吸音とは、バリアに取り付けた軽い多孔質の吸音材で音源を囲むことです。薄い吸音材よりも厚い吸音材の方が効果は高く、通常の最低密度は、連続気泡ポリウレタンフォームでは約30 kg/m3、ミネラルウールでは約150 kg/m3です。防振とは、構造物のある部分から別の部分に振動が伝わらないようにすることです。内蔵されている機械から周囲の防振障壁や床に音が伝わることがよく問題になります。防振材に使用される素材の例としては、スチールバネ、空気バネ、コルク、プラスチック、ゴムなどがあります。選択すべき素材と寸法は、振動の周波数と機械設置で要求される安定性により決まります。振動減衰とは、ヒステリリシスの高い弾力性のある素材からなる外部減衰面を構造物に取り付けることです。適用される減衰面が十分厚ければ、バリアの壁により効果的に振動が防止され、その結果として音が放出されません。多くの場合、音源の減衰は、その動作の挙動に影響します。効果には限りがありますが、コストの面では実用的な解決策です。
圧縮空気は、電気、水、ガスとともに、私たちの世界を常に動かしています。私たちは常にそれを見るわけではありませんが、圧縮空気は私たちの周りにあります。圧縮空気にはさまざまな用途(および要求)があるため、コンプレッサにはさまざまな種類とサイズが用意されています。このガイドでは、コンプレッサの機能、必要な理由、および利用可能なオプションの種類について説明します。
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