コンプレッサのイノベーションがもたらすメリット

「コンプレッサは200年以上前から現在の形で使われているのに、コンプレッサのイノベーションからどんなメリットが得られるのか?」 というのは、確かに頷ける疑問です。しかし、革新的なエアコンプレッサテクノロジーは、さまざまな形でお客様の役に立ちます。
 

実際、革新的なソリューションによって、お客様の運用効率、運用コスト、環境への影響、そして信頼性を向上させることができます。

すべてはコンプレッサ自体から始まります。コンプレッサについて、過去30年間で信じられないほどの進歩がありました。今世紀に入る直前、あらゆるコンプレッサは常に同じ運転スピード、フルパワーで運転していました。電源を入れられれば、コンプレッサは全力を発揮していたのです。
 

アトラスコプコは、全力運転は常に必要なわけではなく、このような運転方法は本質的に非効率であると考え、業界に革命をもたらす新機軸を考案しました。約30年前、圧縮空気の需要量に基づいてモータスピードを決定するコンプレッサをはじめて開発したのです。
 

この第1世代可変速駆動（VSD）コンプレッサは、ユーザーのエネルギー消費量を最大30%削減しました。これは、極めて大量のエネルギーを必要とする工程に大きな違いをもたらしました。
 

それ以来、コンプレッサ技術の進化と改善は止まることなく続いています。
 

これまでは、効率性と信頼性の向上をはじめ、イノベーションのほとんどがハードウェア側のものでしたが、現在では、コンプレッサソフトウェアと先進的な機能やサービスがしばしば非常に大きな違いをもたらしています。

コンプレッサのイノベーションを積極的に取り入れるのならば、次のようなテクノロジーの利点を享受できます。
 

• 先進的な省エネアルゴリズム
• 他の機械と相互に通信することで、コネクテッドな生産を実現するコンプレッサ
• 潜在的な問題を警告し、是正措置を提供する制御装置
• リモートモニタリングによる、コンプレッサの常時監視
• 設備機器の最大限の活用を可能にする新機能
• 無線アップデートを受信して、時間経過とともに向上していくコンプレッサ

主要な3分野において鍵となる競争力をこうしたイノベーションによって獲得する方法を詳しく見ていきましょう。

コンプレッサに関連するあらゆるコストの中で、エネルギー費はその大部分を占める巨大なものです。
 

これには、総所有コストの約10%にしか相当しないとはいえ初期投資額も含まれます。そのため、ソフトウェアとハードウェアの両面において省エネが追求されていますが、効率アップに寄与する他の領域は見過ごされがちです。

たとえば、お客様が選択する制御装置が、エネルギー使用量に大きく影響する可能性があります。これは、個々のコンプレッサだけでなく、複数のユニットの動作を最適化する制御装置にも当てはまります。

さらに、適切な圧縮空気パートナーから、エネルギー使用量をさらに削減する革新的なサービスが多く得られます。 

アトラスコプコは、お客様に最適なテクノロジーの見極めに役立つさまざまなツールを提供することで、業界をリードしています。さらに、アトラスコプコの専門家は、運転圧力を低下させる方法について多くのヒントを提供することで、お客様のエネルギー費用削減に直接貢献します。

また、コンプレッサの効率に間接的に影響する技術もあります。たとえば、漏れ検出技術は、廃棄物発生源として最大級となる漏れの除去に有用です。

サステナビリティは将来の事業遂行方法を決定づける要素です。各国政府は、多くの産業に厳しい規制を課したり、「環境に優しい」技術への投資にインセンティブを提供したりして、自国の気候目標の達成を目指しています。
 

アトラスコプコは、製品とサービスが提供する先進的なソリューションの提供によって、お客様が競合他社より1歩先を行くお手伝いをし、お客様の規制対策を支援することができます。

結果を出し、そのうえエネルギーを節約するには、お客様の圧縮空気設備が正常に作動しなければなりません。コンプレッサが（最適な状態で）稼働を続けるために、革新的なソリューションが重要な役割を果たします。
 

今や、リモートモニタリング技術とリモート制御技術を利用するコンプレッサは、問題発生時に警報を発するばかりか、 是正措置の提案までできるようになっています。

ハードウェアも間違いなく重要な役割を果たしています。コンプレッサは、高耐久コンポーネントと信頼性重視設計により、長期間の確実な稼働が可能になっています。また、アトラスコプコと提携することにより、お使いのコンプレッサをアトラスコプコの専門家が監視することもできます。