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2023/12/01

エアコンプレッサ中央制御装置-クイックガイド

複数のコンプレッサを使用する作業は多数あります。多くの場合、複数の小型コンプレッサを使用することで、1台の大型装置を使用するよりも効率的に目的に達することができます。このような場合に、中央制御装置の恩恵を受けることができます。

この記事では、コンプレッサ用中央制御装置について説明します。

中央制御は、圧縮空気のユーザーが機械を最適化して効率を最大限高めるのに役立つスマートな技術です。

 

中央制御により、作業量をすべてのコンプレッサに分散できます。各コンプレッサが同じ時間だけ動作するようにすることで、たとえば、コンプレッサの寿命を最大限延ばすことができます。 

また、効率を優先することもできます。その場合、中央制御装置は高効率のコンプレッサを優先して、消費エネルギーを可能な限り小さくします。 

アトラスコプコでは、各種の中央制御装置をご用意していますが、そのそれぞれに明確な長所があります。したがって、どれを選択するかを決定する前に、長所をよく調べてみる価値があります。 

圧縮空気用中央制御装置の説明


アトラスコプコではニーズ適合設計のEqualizer 4.0、Equalizer 4.0 PRO、そしてOptimizer 4.0という3種の中央制御装置を提供しています。

3種すべてを検討して、最適なものを決定しましょう。

Equalizer 4.0

Equalizer 4.0は、設置とプログラムが容易にできる基本モデルです。この制御装置によって、個々のコンプレッサとシステム全体の両方の動作が最適化され、ダウンタイムが短縮されるため、圧力幅と保守費用の削減に有用です。 

Equalizer 4.0 PRO

エアコンプレッサ制御装置Equalizer PRO 4.0

さらに高度な機能を備えるEqualizer 4.0 PROは、信頼性の高いスマートな機械制御を実現します。高度な視覚化とデータの傾向分析によって、コンプレッサとAIRnet配管システムの動作を簡単に監視できます。さらに、SMARTlinkと統合することもできます。

また、この中央制御装置は、優れた柔軟性と使いやすさも備えています。Equalizer 4.0 PROは、設備投資の抑制を望む一方で高度な機能を必要としているユーザーに最適です。 

Optimizer 4.0

Optimizer 4.0 product pictures

Optimizer 4.0は、あらゆる機能を必要とする圧縮空気ユーザー向けに設計された、アトラスコプコでも最高の性能を誇る中央制御装置です。 
ユーザーはエアコンプレッサの動作のあらゆる要素を強化することができます。


このことを詳しく述べれば次のようになります。

  • 高度な省エネ性能 
  • 極めて低い総所有コスト
  • CO₂排出量の削減 

ただし、Optimizer 4.0は、各種追加機能も備えています。コンプレッサとプロセスの高度な視覚化によって全コンプレッサを監視でき、拡張された接続機能があるため、稼働中の不安から解放されます。この中央制御装置があらゆることを処理するので、安心して任せておけるのです。 

エアコンプレッサ制御装置の比較

Equalizer 4.0、Equalizer 4.0 PRO、Optimizer 4.0の比較

Equalizer 4.0、Equalizer 4.0 PRO、Optimizer 4.0中央制御装置は、そのテクノロジーだけで差別化されているわけではありません。 

 

  • Equalizer 4.0は、最大6台のコンプレッサの監視と管理が可能で、各種ドライヤの監視もできます。
    無負荷時間を最小限に抑え、圧力幅を小さくすることができます。これは大幅なエネルギー節約につながります。1バール減圧するごとにエネルギーを約7%節約できるということにご注目ください。 
  • Equalizer 4.0 PROは、最大8台のコンプレッサを制御でき、付属の接続オプションも選択できます。各コンプレッサの運転時間を均等化し、圧力幅を小さくすることができるため、エネルギーの節約が可能になるうえ、全コンプレッサの使用量を均等にすることができます。
  • 一方、Optimizer 4.0は、最大30台のコンプレッサ、30台のドライヤ、3系統のAIRnetシステムを制御できます。
    Equalizer 4.0 PROではオプションのエネルギー監視機能が、Optimizer 4.0では標準で装備されています。 

    - その時点での電流需要を基準に、全体のエネルギー消費量を可能な限り低くすることで、エネルギー消費を削減します。
    - コンプレッサを最適な作動状態に保ち、不要な応力や損傷を回避して、寿命を延ばします。
    - 電力料金と保守費用を抑制し、コストを削減します。
    - コンプレッサを常に空気流需要に対応させ、ダウンタイムを回避し、生産性を向上させます。

    Optimizer 4.0は負荷サイクルを削減します。こうした高度な中央制御装置は、消耗を均等化するだけでなく、エネルギーの最適化とフロー制御も実現します。また、視覚化機能により、いつでもエネルギー消費を見通すことができ、外部測定値に注意を払うことができます。 

Equalizer 4.0 PROおよびOptimizer 4.0は、保全管理によって圧縮空気システムの信頼性を向上させます。 

各種コンプレッサに適合するOptimizer 4.0の強み

同サイズのコンプレッサのみを運用している場合、Equalizer 4.0 PRO制御装置が最適です。この制御装置は、集中監視している圧力測定値に基づいて、各コンプレッサを順番に起動します。 
 

しかし、Optimizer 4.0では、お客様の各コンプレッサのタイプ、サイズ、フロー、出力、および状態を把握しており、それを利用してパフォーマンスと効率を最適化しながら、次に起動/停止するコンプレッサを決定します。 


このように、Optimizer 4.0は、アトラスコプコのスマート中央制御装置製品の能力をフル装備しており、エネルギー消費とCO₂排出量を低減し、総所有コストを抑え、運用を次のレベルに引き上げます。 


このガイドが、お客様にとって各種中央制御技術の概要の分かりやすい説明になっていることを願っております。疑問点がある場合、アトラスコプコの専門家によるコンプレッサ制御装置の説明をご希望の場合は、ご遠慮なくお問い合わせください。 

コントローラ 制御およびモニタリング