グリーンでより効率的な生産への10ステップ

グリーンプロダクトのための二酸化炭素排出量削減に関して知っておくべきこと
圧縮空気のグリーンプロダクト化への10ステップ

空圧式輸送プロセスについて知っておくべきこと

より効率的な空圧式輸送プロセスを作成する方法をご確認ください。
3D images of blowers in cement plant
閉じる

エアコンプレッサの交換方法

コンプレッサタイプ エアコンプレッサ エアコンプレッサの交換 圧縮空気Wiki 方法

使用しているコンプレッサが以前のように動作しなくなり壊れかけている、または以前のように要求を満たさないようなら、今はどんなコンプレッサが販売されているのか、古いコンプレッサを新しいコンプレッサと交換するにはどうしたらよいかを考える時期かもしれません。

新たなエアコンプレッサに投資するのは、新しい日用品を購入するように簡単ではありません。そこで、この記事ではどのような製品を探すべきか、そしてエアコンプレッサを交換すべきか否かについて説明します。

エアコンプレッサを交換すべきかどうか

まずは車について考えてみましょう。新車を運転して初めてディーラーの駐車場から出たときは、別の車を買おうという気持ちにはなりません。何年か経ち、故障が発生し、メンテナンスの回数が増えるにつれ、大きな傷にバンドエイドを貼っても意味がないのではと疑問に思うことが増えていきます。車全体を交換するほうが合理的かもしれません。車の場合と同様に、エアコンプレッサの交換が必要なことを示す様々な徴候に注意を向けることが重要です。 コンプレッサのライフサイクルは車の場合と似ています。装置が新しく最適に稼働しているときは、新品の購入について考えることもありません。コンプレッサが故障し始めると、性能は低下するのにメンテナンスのコストは増加します。こういった状態になったときが、エアコンプレッサを交換すべきかという重要な選択を考える時期です。

エアコンプレッサを交換すべきか否かは、この記事で述べる数多くの変動要素によって決まります。では、エアコンプレッサを交換する必要性に至るいくつかの兆候を見てみましょう。

 

シャットダウン

コンプレッサの問題発生を示す分かりやすい徴候の1つは、運転中のシャットダウンです。季節や天候によっては、周囲の高温や過熱によりエアコンプレッサがシャットダウンすることがあります。高温が原因で発生する故障には、クーラが詰まったので詰まりを除去しなければならない、あるいはエアフィルタが汚れて交換が必要という単純なものから、圧縮空気認定技術者の対処が必要な内部の問題といった複雑なものまであります。クーラを止めたりエア/入口フィルタを交換することでシャットダウンに対処できる場合、エアコンプレッサの交換は不要です。これは、コンプレッサのメンテナンスで対処できる単純な問題です。しかし、問題が内部にあり、重要部品の故障が原因であれば、修理にかかるコストと新品との交換を比較検討し、会社にとって最も有益な判断をしてください。

 

圧損

施設で発生した圧損は様々な問題を示唆しているかもしれないため、できる限り速やかに対処すべきです。多くの場合、エアコンプレッサは標準的な運転に必要な圧力よりも高い圧力に設定されています。エンドユーザー(生産オペレーションのために圧縮空気を利用する機械)の圧力設定を把握し、そのニーズに沿ってエアコンプレッサの圧力を設定することが重要です。一般に、圧損に最初に気付くのは機械のオペレータであり、低圧の結果として稼働中の機械がシャットダウンしたり、製造中の製品に品質上の問題が発生します。

エアコンプレッサの圧損により交換を検討する前に、圧縮空気システムの全容を把握し、他の変動要因/障害が圧損に関わっていないことを確認してください。重要なのはすべてのインラインフィルタを検査して、フィルタエレメント(カートリッジ)が充満しきっていないのを確認することです。さらに、配管システムを検査して、パイプの口径がその長さとコンプレッサの出力(HPまたはkW)に適していることを確認することも重要です。小口径のパイプが長すぎて圧損が発生し、最終的にエンドユーザー(機械)に影響することは珍しくありません。

(パイプの口径とフローに関するサイズ表を追加)

フィルタと配管システムに問題がないのに圧損が発生している場合、コンプレッサのサイズが小さくて現在の施設のニーズに合っていない可能性があります。この機会に、新たな機器が加えられていないか、生産需要が増えていないかを調べて把握しましょう。需要とフロー要件が増加している場合、現在のコンプレッサは必要とされる圧力で十分なフローを施設に提供できず、システム全体に圧損が発生しています。このような場合は、コンプレッサの営業に連絡して、現在の空気需要を詳しく知るために空気の調査を実施し、新たな要件と将来の要件に最適なコンプレッサのサイズを調べると良いでしょう。

 

コンプレッサの老朽化/故障

エアコンプレッサは他の機械と同じように、老朽化や条件により寿命/ライフサイクルの終わりがきます。故障や必要な修理の程度に応じて、適正評価を実施して、穴の開いたバケツに資金を注ぎ続けることと新しくて効率的なユニットに投資することのどちらが合理的かを判断することが重要です。1つの問題が発生すると続いて他の問題が起き、最終的に信頼できる新しいエアコンプレッサを購入するよりも高くつくことが往々にしてあります。コンプレッサは多くの製造/生産工程において中心的な存在であるので、そのライフサイクルを延ばすためにメンテナンスの予定を立てることが重要です。最後に、修理の見積りと新しいコンプレッサの見積りを依頼し、メリットとデメリットを比較して検討することをお勧めします。

コンプレッサの交換方法

古いコンプレッサを新しいものに交換

エアコンプレッサの交換はストレスを感じることが多く、すぐに必要なために即断してしまったり、現在や将来の圧縮空気需要を正しく把握していないために誤った意思決定をしてしまうこともよくあります。現在所有しているエアコンプレッサはどんなタイプか、同様の技術と異なる技術のどちらに交換すべきかを理解することが重要です。様々なタイプのエアコンプレッサについてはこちらをクリックしてください圧縮空気のフロー/圧力と毎日の運転について正しく理解することが、交換を決断する上で重要です。メンテナンス会社と交換のプロセスについて協議し、特にエアコンプレッサのサイズを大きくする場合は、新しい装置に電力が適切に供給されることを確認する必要があります。エアコンプレッサを交換する際に何が必要かについて、コンプレッサの営業にプロとしてのアドバイスを求めることをお勧めします。

ピストンコンプレッサをスクリュコンプレッサに交換する方法

ピストンエアコンプレッサは入門レベルのコンプレッサとして最適ですが、多くの場合、工場にとっては小さすぎるか、ピストンコンプレッサのマイナス部分をカバーできません。一貫したフローの増量(CFM)が必要とされ、小型で効率的、信頼性が高く、静音のコンプレッサを探している場合は、ロータリスクリュ式が適しています。最初は圧縮空気のニーズが限定的だった企業が、生産/顧客の需要増に伴い、需要とデューティサイクルに対処するために、出力の増加とコンプレッサの大型化を余儀なくされることがよくあります。ピストン式とロータリスクリュ式の違いおよび各技術の機能の違いを理解することが重要です(ピストン式とロータリスクリュ式のエアコンプレッサの違いの詳細については、こちらをクリックしてください)。新しいコンプレッサのサイズが小さすぎたり大きすぎたりすることはよくあります。ですから、コンプレッサの営業に相談することをお勧めします。

関連記事

信頼性、エネルギー効率、コスト効果に優れた各種エアコンプレッサをご覧ください。低圧、中圧、高圧のあらゆる用途に対応します。