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OPC UA – 概要と必要性

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共通の人間の言語の夢は100年以上前からあります。しかし、これまでは、全員が同じ言語を話すことに向けた努力はことごとく失敗しています。最も近いのは、広く使用されている国際的なビジネス言語としての英語です。しかし、世界中で使用されているにもかかわらず、現在の主言語または第2言語として英語を使用しているのは、世界人口の約20%にすぎません。


共有的なコミュニケーション手段のメリットは明らかです。全員が同じ言語を使用すると、お互いを誤解するリスクがはるかに小さくなります。


これは、技術の世界にも当てはまります。機械が互いに通信して理解できるようになると、プロセスはよりスムーズに実行されます。この分野では、このような共通言語が存在し、シームレスなコミュニケーションを実現する世界のユートピアが現実になりつつあります…OPC UAと呼ばれるもののおかげです。

OPC UAとは?

OPC UA – 機械の共通言語

OPC UA

OPC UAは、機械間の通信プロトコルで、産業オートメーション用に開発されました。少々専門的すぎるため、まずは略語からご説明します。OPC UAとは、「オープンプラットフォームコミュニケーション統一アーキテクチャ(open platform communications unified architecture)」の略です。基本的にOPC UAは、生産環境において常に進化し続ける機械共通言語を意味します。

この言語は驚異的な成功を収めました。OPC UAは従来のOPC規格の後継として開発され、わずか10年前に導入されました。それ以来、「安全で信頼性が高く、プラットフォームに依存しない世界的な情報交換に対応する相互運用規格として広く普及しています」。

その人気の高さも当然のことと言えます。OPC UAは極めて汎用性に優れ、機械間通信の標準化に留まらず、幅広いメリットを提供します。以下にその一部をご紹介します。


セキュリティ – OPC UAは、ファイアウォールとの親和性に優れたプラットフォームで、さまざまな暗号化レベル、認証、監査、ユーザー制御に対応します。

プラットフォームの非依存性 – OPC UAは特定のオペレーティングシステムやプログラム言語に依存しません。そのため、各種ハードウェアプラットフォーム(PCハードウェア、クラウドベースサーバなど)やオペレーティングシステム(Windows、Apple OSX、Androidなど)で利用可能です。

拡張性 – OPC UAはすでに広く利用されていますが、将来の技術を統合できるよう準備された、未来を見据えたシステムです。言い換えると、まだ発明されていない技術にも対応し、技術が進化しても、既存の製品と後方互換できるよう設計されています。

機能等価性 – OPC UAは、先行のOPC技術から派生したものですが、新しいシステムや改善されたシステムとも容易に統合できます。

OPC UAの必要性

ほとんどの技術は1つの用途に対して設計されていますが、OPC UAは極めて柔軟性が高く、生産工程全体で接続性のメリットを発揮します。さらに、異なる技術間でも誤った通信を行うリスクなしに、相互の「対話」が可能です。特にオートメーション化されている場合には、生産環境がさらにスムーズになります。 

多数のベンダーからOPC UA対応技術が供給されており、常に新しい製品が登場しています。たとえば、アトラスコプコは最近、OPC UA機能を備えた初のコンプレッサシリーズを発売しました。詳細は、こちらからご覧ください。