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ポータブルコンプレッサ

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説明するコンプレッサのほとんどは定置型コンプレッサです。ただし、ポータブルコンプレッサも存在し、その用途は建設、道路の修繕、サルベージなど多岐にわたります。ほぼすべてのポータブルコンプレッサはディーゼル駆動式です。

ポータブルコンプレッサと、その用途とは

ポータブルコンプレッサは現場での圧縮空気に使用されます
前述のように、ほぼすべてのポータブルコンプレッサはディーゼルエンジン駆動の給油式スクリュコンプレッサです。大型のポータブルコンプレッサと同様、非常に小型のものにも電動モータが付いている場合があります。オイルフリーポータブルコンプレッサのメーカーは大手に限られ、加工業界、公益企業、海洋開発産業の作業用に製造されています。当初ポータブルコンプレッサは建築現場やオフロードでの掘削に使用されていましたが、現在は道路の修繕、パイプラインの作業、岩盤補強、サンドブラスト、サルベージなど、用途が増加しています。一般にポータブルコンプレッサは独立型の圧縮空気プラントとしてパッケージ化されており、オプションとして空気処理装置(アフタクーラ、水分離器、微細フィルタ、再熱器、潤滑装置など)が内蔵されていたり、オプションの補助装置(5~10 KVA発電機230V/400V、低温始動装置、盗難防止装置、漏出防止シャーシなど)が搭載されています。電力需要が大きい場合にポータブルコンプレッサと同様の外装パネルをもつディーゼル駆動式ポータブル発電機があります。

騒音レベルと排気ガス

屋外で使用される機械類の騒音に関するEUの指針2000/14/ECのような規制が普及した結果、最新の設計のディーゼル駆動式コンプレッサは、極めて騒音レベルが低いため、人口密集地や病院の近くでも悪影響を与えることなく使用できます。通常、防音材付外装パネルは単層のスチール製ですが、最近では複層スチールや耐久性に優れたポリエチレン製外装パネルも使われ始めました。外装パネル内には、特殊な緩衝剤と大量の吸音材が入っています。 非常に効率的なスクリュコンプレッサエレメントと効率よいパッケージ化を導入してきたことで、燃費は20年間で大幅に改善しました。燃費の向上は、コンプレッサを長期間、集中的に使用する水井戸用ドリルの場合は特に価値があります。さらに、最新のコンプレッサに装備されている、FuelXpertやDrillAirXpertのような燃費を向上させるハードウェアとソフトウェアは、従来の空気圧エンジン/コンプレッサ制御システムよりもはるかに優れています。 1997年に米国、ヨーロッパなどに排気ガス規制が導入されて以降、最新の排気ガス要件に適合するディーゼルエンジンが選ばれることが増えました。EURO IIIは2006~2013年、EURO IVは2014年以降、US Tier 4は2008~2015年に導入されました。

ポータブルコンプレッサの柔軟な操作性

定置型の産業用コンプレッサは、一般的な圧縮空気配分システムとともに設置され、わずかな用途だけに使われます。一方、最新のポータブルコンプレッサは、周囲温度、湿度、運転圧力、海抜、負荷サイクルが異なる環境で多くの用途で、柔軟に使用できることが求められています。ポータブルコンプレッサに関する他の要件としては、運転の信頼性が高い、メンテナンスがしやすい、騒音レベルと規制対象の排気ガス量が低いために環境への影響が小さい、小型、総重量が軽いなどがあります。中程度の湿度から高湿度までの天候で運転する場合、特に負荷/無負荷運転プロファイルに高圧での負荷サイクルや長期の無負荷運転が含まれる場合、空気中の水分がコンプレッサオイル回路内で結露する可能性があります。これにより給油式コンプレッサとそのオイル自体が悪影響を受けます。わずか1%の水がオイルに含まれていても、ベアリングの耐用年数は40%短くなります。最新のポータブルコンプレッサには、コンプレッサの長寿命を実現するための油温電子制御システムが装備可能です。

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