Henan Wanji Aluminum社に変化をもたらす遠心式オイルフリーコンプレッサ
アルミニウム生産産業では、原材料のアルミニウム粉末を空圧により搬送するために圧縮空気が不可欠です。しかし、オイル汚染は品質欠陥やパイプ詰まりの原因となる可能性があるだけではなく、火災の原因にもなり得ます。
2005年設立のHenan Wanji Aluminum社(以下Wanji Aluminum社)は、中国でも最大規模のアルミニウム製錬所の1つです。工場には電解アルミニウム生産ラインが2つあり、総生産量は年間65万トンです。
このような大量生産によりWanji Aluminum社では、高品質のオイルフリーエア供給だけでなく、アルミニウム生産コストの3分の1がエネルギーコストであるため、最高レベルの効率も必要でした。
確かな品質と信頼性の大容量エア
Wanji Aluminum社では、精錬工場でアトラスコプコ製オイルフリー遠心式コンプレッサを10台(ZH15000 5台とZH 10000 5台)使用しています。最も要求の厳しい環境でも高い信頼性とエネルギー効率を発揮できるZHコンプレッサは、アルミナをサイロに運び、サイロから溶融ラインへと送る際や、炭素電極生成、計装用エア、再生粒子の空圧搬送に不可欠です。
「アトラスコプコのZH遠心式コンプレッサは、高い品質と信頼性の大容量圧縮空気を確実に供給します」と、アトラスコプコのオイルフリーエア部門製品マネジャー、ソンファン・キム氏は述べています。アトラスコプコは一流のサプライヤーであり、そのエアコンプレッサは、当社が導入して以来、卓越した性能と非常に高い安定性を発揮し続けています。当社がアトラスコプコ製品を選ぶのはそのためです。
低いエネルギー消費で高流量を供給
ZH遠心式コンプレッサは、最小限のメンテナンスで最大限の稼働時間を維持し、かつエネルギーを節約できるよう設計されています。15-5 PHステンレススチール製のミルドインペラは定格速度の115%で回転試験が行われ、欠陥のないことが確認されています。可変容量フレキシブルパッドベアリング、カーボンリング式エアシール、ラビリンスオイルシール、AGMAクラスA4ギア、ステンレススチール製クーラーを備えているため、故障が少ない優れた性能と長い稼働寿命を実現します。
ギアボックスは水平分割構造で、これにより点検や予防保全の作業をすばやく簡単に実施できます。ZHコンプレッサは、がエネルギー効率の最適化を目指して設計されており、ユニット全体の測定はASME PTC10に準拠して行われています。オイルフリーターボコアユニットにより、高い流量と低いエネルギー消費を実現します。大容量冷却、低い圧力損失、効率的なドライブドレンにより、コンプレッサパッケージ全体の高効率を実現しています。このコンプレッサはまた、ISO 8573-1 Class 0(2010)認証に適合する純度100%のクリーンなエアを供給します。