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正しい産業用コンプレッサでビール醸造品質を向上する

2019/12/03

正しい産業用コンプレッサでビール醸造品質を向上する

この記事は約5分で読めます。

産業用コンプレッサは醸造プロセスの重要な部分です。缶詰、ビン詰、樽詰の各工程に欠かせない設備です。これまで、醸造所ではこれらの工程でオイル潤滑式コンプレッサを使用してきましたが、これではビールの風味と品質に悪影響を及ぼす可能性があります。製造過程で空気が油の粒子を吸い上げると、その油が製造中のビールに接触することがあります。油で汚れたこの空気がビールの中のイースト菌を攻撃すると、ビールの炭酸ガスが抜けていきます。ビールの味の決め手となる表面の泡立ちは、オイル式コンプレッサを使うだけで、消えてしまいます。

製造工程で空気を使用する場合

普段はめったに考えることはありませんが、ビールの各製造工程と幾度となく関わり合うのが空気です。製造工程で空気を利用するときの重要点が5つあることから、空気が最初から最後までいかに重要であるかがわかります。

産業用コンプレッサ

各製造工程の初めに、産業用コンプレッサ装置が系内に空気を引き込みます。この空気を使って、ビールを醸造できる程度まで圧力を上昇させます。そこから、製造過程の液体はパイプの中を通りながら、ビール製造に最適な状態を維持します。

エアフィルタ

エアフィルタは、空気を乾燥した状態に保ち、オイルを混入させず、ビールの品質を損なう他の混入物がないことが求められます。これらのフィルタは、エアコンプレッサがオイル式のときに大きな効果があります。オイルフィルタ付きエアコンプレッサを使用すると空気中に多くの汚染物質が混入するからです。

圧縮空気ドライヤ

系内の空気を乾燥状態に保ち、余分な水分が製造工程で加えられないことが重要です。ドライヤは、製造プロセスを正常レベルにして、ビール製造時の臨界pHレベルを維持するのに役立ちます。

水冷器および冷却器

発酵工程の前工程には冷却装置が必要です。これは、新たに煮沸されたビールを速やかに、より時間的に効率よく冷却させるためです。これらのシステムは外部の水を使用するため、外部の空気も使われます。冷却システムはビール液には直接作用しませんが、システム全体に関与するため、混入物を含まないものである必要があります。

ビン詰

ビールが完成すると、ビールをビンや缶、樽に詰める工程にもエアコンプレッサが使われます。異物混入した空気粒子がコンプレッサに入り込むと、この最終段階でもビールが汚染される可能性があります。食品に関する基準がますます厳しくなるにつれ、オイルコンプレッサによってビール醸造所は仕事をするのも難しくなっています。オーストラリアでは、食品安全上危害を加える可能性のある汚染物質が含まれていないことを義務付ける純度基準が存在します。また、空気中のオイルはごくわずかでもビールを台無しにしてしまうことにも注目すべきです。微量のオイルでもビールの品質に重大な悪影響を与える可能性があります。そして規制の話だけでなく、品質の悪いビールをお客様に提供したことによる評判の低下は、リスクに見合いません。

オイル式エアコンプレッサに対する解決策

オイルを使うエアコンプレッサを使い続ける理由はありません。市場には、汚染物質が生産システムに混入するリスクがはるかに小さいオイルフリーの圧縮空気システムが登場しています。これらのシステムは、国際標準化機構(ISO)がビール醸造所に課している厳しい要件を満たしています。ISOは、食品や飲料の製造に携わるすべての人にとって最も重要な規制機関の1つです。お客様に必要なのは、ISOクラス0に認定されたオイルフリーコンプレッサです。これは、コンプレッサを通常の運転条件で使用したとき、製造工程全体で使用される圧縮空気にコンプレッサから取り込まれる油が0ppmであることを意味します。

オイルフリーのエアコンプレッサでパーフェクトなビールを

お客様の事業にぴったりの産業用コンプレッサは、オイルフリーであり、そのように認定されているコンプレッサ(オイルフリーのピストン式コンプレッサやスクロール式コンプレッサなど)です。これを選ぶことで、ビールの製造工程に5番目の成分を加えることができます。そうすれば、試飲時 にも競争上の大きな優位性を得ることができるでしょう。ビール製造で使われる4つの物理的成分は、穀物、ホップ、イースト、水です。しかし、5つ目の無形の要素である空気を無視してはいけません。お客様のつくるビールが新鮮で汚染されていない空気を使用していなければ、お客様がそのビールを気に入ってくれることは決してありません。ISOクラス0のエアコンプレッサが比較的容易に製造できるようになったことで、現代のビールメーカーは大きな恩恵を受けています。これらの機械の価格は妥当なものです。そしてオイルフリーのコンプレッサを持つことのさらなるメリットは、異物混入のリスクが減少するだけでありません。あらゆる規模の醸造所にとって経済的にも優れた選択肢となります。そこで、小さな醸造所をスタートさせたばかりのお客様も大型の醸造所を運営しているお客様も、今すぐ当社に連絡して、お客様のビールの品質と基準がマーケットの絶対的なトップを維持するために、どのようにサポートが当社にできるかご覧ください。

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正しい産業用コンプレッサでビール醸造品質を向上する

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