インスタントの圧縮空気

しかし、対応を迫られたのはこれらの企業のスタッフだけではありませんでした。生産設備自体も需要の急増に対応する必要がありました。通常1日1シフトで稼働させていた機械を、突然24時間稼働させなければならなくなりました。そしてもちろん、圧縮空気システムも追随しなければなりませんでした。既存の装置を使用して何とか対応した企業もありましたが、生産量を増やすために追加投資を行わなければならない企業もありました。

それほど劇的ではないにしろ、このような事態はほんの1日のうちにも起こります。突然、設備が増産に対応しなければならない事態です。これには多くの理由が考えられます。たとえば製造されているおもちゃがクリスマスプレゼントの人気商品になったとか、または大量の新規発注を受けたとか、あるいは重要な顧客が生産時間を半減できなければ別のライバル社に乗り換えると脅してくる、といった場合が挙げられます。

当然ながら、需要の増大は（突然であっても）通常は歓迎すべきです。しかし、それには事業遂行上の課題が伴うことが多々あります。課題の1つが、生産を継続するために十分な圧縮空気を生成することです。特に、既存のコンプレッサルームに新しい装置を追加するための十分なスペースがないような場合です。また、圧縮空気の品質も重要です。既存のシステムによって生産される圧縮空気の品質と同等でなければなりません。

幸いなことに、アトラスコプコが需要の急増への対応を迫られる企業にとって理想的なソリューションを開発しました。AIRCUBEは、企業がニーズに迅速に対応できるモジュール式のプラグアンドプレイコンテナ型コンプレッサシステムです。

モジュール式AIRCUBEの大きな利点の1つが、お客様のニーズにぴったりのコンテナ型コンプレッサルームを組み立てられることです。そして時間が重要であることを当社は承知しているので、使用するのは徹底的に試験してCE認定を取得した既存の圧縮空気装置だけです。その結果、お客様のAIRCUBEにはお客様が知っていて信頼している最高品質のアトラスコプコ製品が搭載されるだけでなく、すぐに使用できるようにもなります。

ベースコンテナはあらゆる天候条件に耐え、照明や換気などの多くの便利な機能を備えています。しかもコンテナ型コンプレッサルームをさらに最適化するための追加オプションをお選びいただけます。

たとえば、AIRCUBEに特殊な断熱および自動換気システムを装備して、+40℃/ -40℃までの極温でも確実に作動する仕様にできます。火災報知器、ステンレススチール製AIRnet配管、特殊塗装、特別ろ過（UD/QDT）、EQコントロール、サイクロン式前ろ過システムなど、幅広い機能もオプションとしてご用意しています。

圧縮空気の需要が急激に増加して既存の能力で対応できなくなった場合は、アトラスコプコにお問い合わせください。お客様の生産を継続できる理想的なAIRCUBEソリューションについてご協力いたします。