ソチ冬季オリンピックで医療用エアサプライヤーとして活躍
2014/02/26
ソチの保健医療担当者は、2014年冬季オリンピックの医療施設に医療用空気と真空システムを導入するにあたり、ゴールドスタンダードを採用しました。アトラスコプコは、オリンピックのために特別に開発された新たな手術ユニット用のエア供給を依頼されました。
第6外科棟は、オリンピックに備えた医療施設開発の一環として2013年6月に開設されました。
6階建ての施設には2つの外科手術室、救急医療室、集中治療室および検査室があります。この医療施設に近頃、アトラスコプコの医療用真空装置mVAC-1000TとBeaconMedaesの医療用空気装置cAIR 1800 DGが導入されました。医療用真空装置は、主に手術室、集中治療室および救急センターでの幅広い医療用途に安全な医療用真空(吸引)を供給します。一方、医療用空気装置は外科手術室および救急医療室にきわめて清浄で純度の高い医療用空気を供給しています。
スタッフトレーニングを実施
選定プロセスは非常に厳正で、多数のメーカーが提案書を提出しました。信頼性、耐久性および性能などの基本的パラメータを最優先で考慮しました。また、医療用空気装置を利用する他の医療施設の担当者にも意見を求めました。アトラスコプコを選んだもう1つの理由に、医療スタッフに対してサービスエンジニアによるトレーニングが実施される点がありました。
さらにパヴロヴィッチ氏は、装置の導入からまだ日は浅いものの、全く問題なく運用されており、高いレベルの品質と信頼性がすでに示されていると言います。同氏は、クラスノダール地域の他の医療施設にもアトラスコプコを推奨しています。
「このすばらしいプロジェクトに携わることができ、とても誇りに思います。医療用空気および真空を供給する信頼性の高いシステムは、患者の安全にとって不可欠であり、冬季オリンピック開催中の治療に重要な役割を果たします」
特定の用途に対応する信頼性の高い医療用真空システム
アトラスコプコのmVACシステムは、信頼性の高い医療用真空(吸入)を供給する装置で、傷口からの排液、陰圧補助創縫合、溢血排出などの用途に特に有用です。mVACシステムは空冷式ロータリベーン真空ポンプ2~6台と優れたグラフィカルユーザインターフェイス搭載の中央制御装置1台の構成です。ポンプは個別に稼働し、必要な真空流量に対応します。
重大な局面でも継続して空気を供給
BeaconMedaesの医療用空気装置は、医療用に設計された信頼性の高いコンプレッサとドライヤをベースにしているため、重大な局面でも継続的に圧縮空気を供給できます。たとえ中央制御装置に障害が発生しても、システムのそれぞれのエレメントで個別の制御装置が稼働します。各コンプレッサおよびドライヤは包括的な品質保証管理の対象であるため、出荷前に徹底的にテストされています。
最も厳しい基準に準拠
BeaconMedaesの医療用空気装置とアトラスコプコの医療用真空システムは、Pharmacopoeiaなどの国際規制やISO 13485などの品質規格の認証を受けています。また、医療機器指令MDD 93/42/EEC、EN ISO 7396-1、ISO 14971およびHealth Technical Memorandums HTM 02-01およびHTM 2022などの最も要求の厳しい規格と規制にも準拠しています。さらに、ISO 9001、ISO 14001およびISO 13485:2003品質管理システムにも準拠して、設計、製造されています。
アトラスコプコロシア
医療ビジネスラインマネジャー
マリア・ボリシク
Vashutinskoe road, 15
Khimki, Moscow region
141402 ロシア