スウェーデンのDafgård社食品工場がコンプレッサ排熱の98%回収を実現
98%のエネルギー回収を実現する新型オイルフリーコンプレッサの導入により、Dafgård Family社では大幅な省エネを実現し、運用コストとCO2排出量を削減しました。短期間での投資回収と容量アップができるため、迷わずアトラスコプコ製品を採用しました。
高いエネルギー効率で増産
空気品質向上を実現するオイルフリーコンプレッサ
2010年中、Dafgård Family社はパン製造施設を新設して、有名なサワードウブレッドを増産しました。Dafgård Family社の技術マネジャー、アンデルス・ダフガード氏は、「増産に伴い、圧縮空気需要も増加しました。当時使用していた圧縮空気システムでは、需要増に対応できませんでした。そのためアトラスコプコに容量を増やすための新台について相談をしました。」と説明します。圧縮空気システムを給油式からオイルフリーに切り替えると、大幅な省エネと圧縮空気品質向上を実現できることが明らかになりました。「現在のエネルギー消費量を測定した後、オイルフリーエアコンプレッサ、圧力下露点、熱回収、新しいコンプレッサ室、LCC計算、複数のコンプレッサに対応する制御システムなどの検討を開始しました…」「MDドライヤ内蔵のオイルフリーエアコンプレッサを採用する決め手となったのは、圧縮空気品質と短期間での投資回収でした」と、アトラスコプコセールスエンジニアのクラス・ヨハンソン氏は振り返ります。
生産施設の改善にあたって、当社はエネルギー利用の改善を常に重視しています。つまり、最もエネルギー効率の高い製品を必ず採用しています。今回のエアコンプレッサの入れ替えにおいても、エネルギー効率を最優先に考慮しました。
年間10万ドルを超えるエネルギーコストの節約
Dafgård Family社は、MDドライヤ内蔵の可変速駆動ZR160VSDFFオイルフリーエアコンプレッサと複数のコンプレッサに対応するES8制御システムを導入しました。
「これにより、エネルギーコストを年間70万スウェーデンクローネ削減しました。これは年間約106,000ドルの削減、CO2排出量にして年間117トンの削減に相当します」と、アンデルス・ダフガード氏は述べています。
年間1100MWhの省エネ
アトラスコプコのエネルギー回収システムを導入すると、余分なエネルギーを加熱に利用できます。Dafgård Family社では、余分なエネルギーの約98%を回収し、製造工程で使用するボイラ用の冷水予熱に利用しています。
「当社の工場には直接蒸気を使用する工程がたくさんあります。コンプレッサから回収したエネルギーを使用するため熱交換器を導入し、熱を冷水に送り込んでいます」
「これにより年間約1100MWhもの節約を達成しました。しかも従来よりも乾燥空気品質が向上しました」と、Dafgård Family社の圧縮空気処理マネジャー、ヤン-オーケ・カールソン氏は結んでいます。