2024/04/30
圧縮空気を使用箇所まで送るための圧縮空気パイプには、さまざまな素材があります。最も便利なものを選択するには、評価を行い、その特性を知る必要があります。今日、設置業者は圧縮空気を分配するために5種類のパイプをご用意しています。
亜鉛メッキ鋼は、圧縮空気を送るために使用される最も一般的な材料です。これは、設置技術者が非常によく知っている材料です。亜鉛メッキコーティングはパイプの寿命を延ばし、錆から保護します。
ただし、このタイプのパイプを使用する場合には、次のようなデメリットもあります。
- 他のどの材料よりも摩擦係数が高いため、ネットワーク内の圧損を増加させます。
- 腐食する傾向があります。亜鉛メッキは時間の経過とともに劣化し、酸化膜が詰まり事故につながる可能性があります。
- 切断、ねじ切り、機械の使用に関する知識が必要なため、認定された設置業者が取り扱う必要があります。溶接が必要な場合は、経験豊富な溶接士によって行われなければなりません。
- 操作が困難であり、ねじ込み式または溶接式のジョイントは故障する傾向があります。重い材料であるため、吊り下げ方法および固定方法においてより大きな抵抗が必要となります。
ステンレス鋼の主な利点は、内部または外部の腐食や劣化のリスクがないことです。
一部の業界では、このパイプに厳しい要件が要求されます。製薬業界、病院、研究室、クリーンルーム、医療施設などで推奨されるパイプのタイプは、SS304LまたはSS316Lステンレス鋼です。さらに、NFPAは、医療施設での真空用途向けにステンレス鋼を承認しています。
アルミニウムは、防食性があり、軽量で取り扱いが簡単です。このパイプのその他の利点は、次のとおりです。
- 内部が滑らかで腐食に強いため、圧力損失が低減され、起動効率と耐久性の点でこれまでの亜鉛メッキ空気パイプを上回ります。このため、他の素材よりも所有コストは低くなります。
- 配管システムは、施設の規模が大きくなったり移設が必要になったりした場合でも、簡単に再構成できます。
この金属は耐食性があり、切断や溶接が簡単です。軽量で幅広い付属品を取り揃えており、配管に頻繁に使用されています。
デメリット：
- 銅の圧縮システムおよびはんだ接合システムは、アルミニウムシステムよりも設置に時間とコストがかかります。
- 膨張係数がアルミニウムのほぼ2倍であるため、大規模な設備では、この問題を解決するためにより多くの材料が必要となります。
銅製空気パイプは、微生物を抑制する性質があるため、主に医療用途で使用され、設置コストのために直径が小さくなっています。
プラスチック空気パイプは安価で、耐食性があり、取り付けが簡単です。ただし、圧縮空気の分配での使用にはいくつかの禁忌があります。
- すべてのプラスチックパイプが圧縮空気の分配に適しているわけではありません。圧縮空気用途でのPVCパイプの使用は非常に危険であり、複数の協会やメーカーは推奨していません。
- PVCパイプ内で空気が圧縮されると、高圧下でパイプが膨張して爆発し、制御不能な方法でPVCの破片を外側に放出する可能性があります。
- このタイプのパイプも時間の経過とともに劣化し、脆くなり、経年変化に伴って漏れや爆発が発生する可能性が高くなります。
- これを使用すると、圧縮空気とガスの輸送において、OSHA（労働安全衛生管理局）の違反となる可能性があります。
ポリアミドパイプは、主にいくつかの空気圧ツールを備えた小さなワークショップで使用されています。
耐久性のある圧縮空気分配システムを設計する際に、構造強度、軽量性、耐食性に優れたアルミニウム圧縮空気配管を選択する施設が増えています。初期材料費は亜鉛メッキパイプよりも高くなりますが、設置にかかる労力を節約できるため、材料費の差を相殺する以上のものになります。
オイルフリーコンプレッサを使用するプラントには、腐食の問題や結果として下流の汚染を防ぐため、ステンレス鋼パイプを使用することをお勧めします。以前は、ステンレス鋼の溶接に時間がかかり、高価な選択肢でした。しかし、現在では、設置コストを以前の数分の1に削減できるステンレス鋼プレスエアシステムがあります。
圧縮空気配管を最大限活用するには、システムの設置方法に関するメーカーの指示および推奨事項に従うことが重要です。圧力と温度に関して記載されているすべての仕様および制限事項を遵守してください。
