Laboratorio Sanderson S.A社(チリ)にてオンサイト窒素生成を実施
Laboratorio Sanderson S.A.社はチリにおける医薬品トップ企業の1つで、オンサイト窒素生成システム導入により、コスト削減、効率向上、独自性の推進を実現しました。同社は、高純度の窒素に対する需要の高まりに対応するため、PSA技術を採用した最新式の窒素生成システム(NGP 92)を導入しました。アトラスコプコの製品を選んだのは、空気圧縮ソリューションを導入して成果があったためです。NGPは95%から99.999%の純度の窒素を供給が可能で、医薬品業界の非常に厳しい純度要件に完全に適合します。
製薬会社向けのNGPオンサイト窒素生成システム
同社では以前、外部のサプライヤーから窒素を購入しており、液体窒素は極低温タンクで供給されていました。これに対し、現在は必要な純度レベルの窒素をオンサイトで生成しています。これは、アトラスコプコのZT18IMDオイルフリーコンプレッサとPSA技術を採用したNGP92窒素生成システムの導入により実現しました。
「外部の業者を利用する必要がなくなったことが大きなメリットです」と、マルセラ・カンティリャーナ氏はコメントしています。「NGP92の導入以来、安定した十分な窒素供給量を確保するために、他の組織や企業に依存する必要がなくなりました」
95~99.999%の窒素純度
圧力スイング吸着技術をベースに、窒素から酸素を分離する炭素モレキュラーシーブを組み合わせたアトラスコプコのNGP窒素生成システムは、コスト効率に優れ、信頼性が高い窒素を安定して供給します。
NGP装置によって窒素が継続的に供給されるようになり、生産が中断されることがなくなりました。運転コストが下がった上に、発注処理、再充填、輸送にかかる追加コストも発生しません。さらに、純度率が95%から99.999%という窒素を常時生成します。
窒素生成システムの効率とコスト削減の可能性を十分に認識しているLaboratorio Sanderson社は、現在、アトラスコプコの酸素生成システムの導入も検討しています。
当社とアトラスコプコの関係は常に相互協力の関係にあります。保守、サポート、各種レポートや証明書などを通して、機器が適切に稼働する状態を維持することの重要性についてアトラスコプコが十分に理解していることが感じられます。
医薬品業界向け圧縮空気ソリューション
1942年設立のLaboratorio Sanderson社は、現在はドイツのFresenius Kabiグループ傘下にあります。中南米市場において、各種の注射剤を始めとした医療用途向けの液体物質の生産と販売を専門にしています。
アトラスコプコとの良好な関係が始まったのは2003年のことです。Laboratorio Sanderson社はこの年、製造プラントで必要な圧縮空気の供給に、給油式の定速エアコンプレッサに替えて、可変速駆動技術(GA 75 VSD FF)を採用した、エネルギー効率の高い給油式コンプレッサを導入することにしました。
可変速駆動技術により圧縮空気量が必要に応じていつでも調節されるため、定速コンプレッサと比べて電力を平均35%節約できます。さらに2008年には、MDドライヤ内蔵のZT55 VSDオイルフリーコンプレッサを購入し、大幅な省エネを達成しています。