多くの場合、組立ラインは物を機械的に固定する1つの接合プロセスから始まります。接合では正確な締付が欠かせません。誤差を生じさせずに、接合部を正しい方法で締付けて固定することは、作業上の明らかな利点となります。
つまり、最初から正しく取り組むことが大きなチャンスにつながるのです。
品質、安全性、持続可能性、収益性のすべてに影響
従来、締付ツールは手作業での生産を前提に開発されました。そのため、作業ごとに別のツールが必要です。また、手作業のプロセスでは、作業時のけがや品質問題のリスクが常に伴います。場合によってはコストのかかるダウンタイム、手直し、リコールが発生し、その結果、より多くの材料とエネルギーが消費される可能性があります。
組立ラインに存在する締付作業の数を考えると、締付は、安全性、収益性、持続可能性の目標を達成するうえで非常に重要な要素であることがわかります。
電動ツールを使用して締付プロセスを短縮
固定や締付の課題に直面した際、組立メーカーは電気の力を活用できます。空圧式から電動式の締付ツールに移行すれば、多くのことが可能になります。柔軟性やプロセスの制御性が向上し、品質管理も容易になります。さらに、作業者が使いやすいツールを導入することで、人間工学的側面も改善され、作業が効率化されます。
エルゴノミクス
軽量、小型で、狭い場所でも扱いやすいように設計されたハンドおよびコードレス電動ツールにより、作業者の疲労を軽減します。これらの特性は、作業者にとってより快適で安全な作業環境を実現します。
柔軟性
広いトルク範囲をカバーする電動ツールは、時間の節約や作業の複雑さ軽減に役立ちます。ツールにコントローラが内蔵されていれば、管理や生産システムに合わせた設定も容易になり、さまざまな生産条件や製品が混在する場合でも、生産ラインの調整が容易です。
品質管理
電動ツールには、トルクや角度を制御したり監視したりするためのコントローラとセンサーを装備できます。多くの電動ツールには、データを収集、転送、保存する機能があるため、締付プロセス全体の品質管理やトレーサビリティが促進され、品質検査、手直し、リコールに要する費用が削減される利点もあります。
よりスマートな製造を実現するアトラスコプコのロードマップ
Smart Integrated Assemblyとは、変革やスマートファクトリーの導入を目指す工業メーカーのために、当社が提案するコンセプトです。ツール、ハードウェア、ソフトウェア、サービスソリューションのエコシステムを網羅したコンセプトであり、お客様の製品製造サイクルの各段階において類のない競争力をもたらします。これにより、ダウンタイムの短縮、資材やエネルギーの有効活用、大幅な廃棄物削減を支える、効率性や柔軟性に優れ、適応性も高い安全な製造プロセスが実現します。
接合部の締付 - 当社の製品とソリューションのポートフォリオ
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まとめ
「接合部の締付」は、Smart Integrated Assemblyコンセプトの5つのステップの中の最初のステップです。その他に、「ステーション制御」、「ステーション自動化」、「ライン接続」、そして最後に「工場統合」のステップがあります。
包括的なインダストリー4.0製品は、締結部位の管理に始まり、スマート工場の実現で完結します。これは、アトラスコプコによって再設計された製造システムであり、製造における直行率を向上します。