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用途に合ったポンプを見つける

2021/07/08

どんなプロジェクトも、正しいツールを使用すれば迅速かつ容易に進行します。この定説はプロジェクトの難易度に関わらず、あらゆるプロジェクトに当てはまります。また、蛇口の水漏れ修理のように簡単な作業では、技術的な知識や高度な専用機器は必要ありませんが、建設現場の排水のように複雑なプロジェクトでは必要となります。

排水プロジェクトに合った機器を判断するには?

以下を考慮します。何よりもまず、何を実現したいか? これは、あらゆることの出発点です。排水用途の場合は、機器に関する着手点を把握するのに役立ちます。 

  • どんな液体を排水するか?  
  • 排水する現場の状況およびアクセス性。 
  • 利用できる動力。電気が通っているか? 

一般的な用途には、地下水除去、掘削排水、露天鉱排水、河川の排水路、切り羽/段掘削排水、雨水および洪水制御などがあります。 

  • 高度への対応。液体を揚水する必要があるか? 
  • 排水距離。必要な場所にポンプ機器を運ぶ際の問題点。
  • プロジェクトに、特定のシステム圧力と流量要件があるか? 

市場には多種多様なポンプがあり、専門的な用途向けに設計されているものがある一方、幅広い用途に対処するよう設計されているものもあります。どの機器を選択するにしても、最も重要なことは、お客様固有の用途の要件をしっかりと把握しておくことです。

どんな液体を排水するか?

ポンプに液体をくみ上げる十分な出力があるかどうかを確認するには、液体の重さを知っておく必要があります。多くの場合、同じ建設現場でも異なる種類の液体を処理することがあります。粒子から最大径4インチの固形物まで、汚泥、建設材料、その他の不溶性物質を液体とともにくみ上げる必要があります。

液体を理解するには、pHレベルも不可欠です。pHとは、水の酸性/塩基性を示します。pHは0~14の範囲で、7が中性です。pHレベルが7未満の場合は酸性、7を超えると塩基性です。中性の7から離れるほど、液体がポンプの内部部品に及ぼす化学的影響が大きくなります。この課題に対処し、ポンプの故障を防ぐには、ポンプの内部部品に正しい材料を選択することが重要です。 

簡単に言うと、選んだポンプがお客様の排水する液体に対応するよう設計されているかを確認してください。たとえば、遠心式トラッシュポンプを使って重量のある汚泥を排水すると、ポンプが損傷することになります。

必要な場所にポンプを運べるかどうか?

トレーラー搭載のポンプシステム

PAS 100(トレーラー搭載ポンプシステム)

ほとんどのポンプは、トレーラー搭載かスキッド搭載です。トレーラー搭載のポンプシステムは容易に輸送できますが、作業現場に追加のスペースが必要になることがあります。また、近くに電源がない場合、電動ポンプはニーズに対応できません。 

揚水が必要な場合、吐出し高さが重要な要素となります。吐出し高さとは、元の液面から揚水する場所までの高さです。計算式を使用し、高度、必要なくみ上げ高さ、液体の移動距離に基づいて、必要なポンプを決定することができます。10フィート揚水するごとに、4 psi(ポンド/平方インチ)が失われます。つまり、ポンプを選択する際には、ポンプの圧力性能をより細部まで検討する必要があります。これには、ポンプの性能曲線が便利です。

性能曲線とは?

各ポンプには独自の性能曲線チャートがあり、これにより任意の圧力比でポンプが一定時間内に移動させることができる容量がわかります。一定時間内の容量はl/sまたはm3/h、あるいはgpm(ガロン/分)で測定されます。チャートにより、ポンプ流量に対するポンプ出口圧力がわかります。これは、ポンプのデューティポイントまたはポンプ作動ポイントと呼ばれています。 

液体の移動距離、克服すべき高度、目的の流量などの用途基準に基づいて、ポンプのデューティポイントは変動します。では、これらすべてが重要な理由は何でしょうか。お客様の用途に時間の条件がある場合、特定の時間内にポイントAからポイントBに液体を移動しなければなりません。使用するポンプに、必要な時間内に必要な場所に液体を移動する流量性能がない場合、定められた通りに作業を完了できません。これは困った事態です。

性能曲線 PAC F66およびPAS 200HFポンプ

上記のすべてを考慮した上で、私たちが提供できる最良のアドバイス排水ポンプを選ぶ際には、専門家にサポートを求めてください。アトラスコプコの専門家は、排水ポンプ、およびポンプを使う各種用途の専門知識を持っています。どのような点を考慮するべきか、お分かりいただけましたでしょうか? アトラスコプコのポンプ機器の専門家は、お客様のニーズにお応えします。

Pump Application Engineering

Hunter Pについて

Hunterは、米国で15年以上にわたって三大ポンプブランドを展開してきたポンプ専門会社で、現在ではアトラスコプコのポンプ用途エンジニアリングチームを主導しています。

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