ベーンエアモータの性能
ベーンエアモータの性能について知っておくべきこと
モータは性能曲線上のどこでも動作します。
出力曲線
トルクとは、てこの長さ(L)に力(F)を掛けて計算される回転力です。
動作点
エアモータを選定する際、「動作点」と呼ばれる点を定めることが最初のステップとなります。ここでのポイントは、モータにとって望ましい回転速度と、その回転速度で必要となるトルクの組合せです。
注記:実際にモータが動作するトルク/速度曲線上の点を動作点と呼びます。
空気消費量
エアモータの空気消費量は、モータ回転速度が上がるほど増加し、無負荷回転速度で最大に達します。停止状態(全圧状態)であっても、モータは空気を消費します。これはモータの内部をエアが通過するためです。
注記:空気消費量はL/sの単位で測定されます。ただし、これはモータ内の実際の圧縮空気量ではなく、大気圧まで膨張した場合の想定量として測定されます。空圧機器では、この単位が標準で使われています。
起動トルク
起動時のトルクは、ベーンの位置により変化します。
すべてのベーンエアモータの起動トルクは、起動時のモータ内のベーンの位置によって異なります。その中でも最小の起動トルク値は最小起動トルクと呼ばれ、起動トルクとして保証できる値として扱われます。モータの種類により値は変化するため、個別に確認する必要があります。注意点として、正回転専用モータよりも正逆回転モータの方が起動トルク変化が大きくなるため正逆回転モータの方が最小起動トルクが小さくなる点が挙げられます。
注記:起動トルクとはモータにエア圧をかけた際に、モータが打ち勝つことのできるシャフト上の負荷のことです。