ベーンエアモータ性能をいかにして調整するか。
エアモータの性能を調整するには、流量調整と圧力調整の2つの方法があります。ご使用用途の条件により、どちらの方法が適切かが決まります。
スロットル調整
流量調整機構は、モータの排気口に取り付けることもありますが、一般的には吸気口に取り付けます。吸気口に流量調整機構を取り付けることのメリットは、エア消費量を節約できることです。これに対し、排気口に流量調整機構を取り付けると起動トルク特性を改善することができます。高い起動トルクを維持しながら、回転速度を抑える必要がある場合、流量によりモータの出力を調整するのが最も適した方法となります。
流量調整による絞りは、トルクよりも回転速度に影響を及ぼします。
圧力調整
圧力レギュレータを使用する場合は、常にモータの入口側に取り付けます。停止時のトルク制御が必要で、起動時に高いトルクが必要でなければ、圧力調整が有効な方法となります。
エア空気圧によるモータ性能
アトラスコプコエアモータの性能曲線はすべて、吸気圧力を6.3 barに設定した場合のものです。他のエア圧の場合は、性能曲線を再計算する必要があります。性能データを計算するには、6.3 bar時のモータのデータに、下表に示された補正係数を掛けてください。 適切な圧力調整や流量調整の方法を、エアモータ選定プログラムにより計算することも可能です。
補正係数 | |||||
エア圧 | 出力 | 速度 | トルク | エア消費量 | |
(bar) | (Psi) | ||||
7 | 101 | 1.13 | 1.01 | 1.09 | 1.11 |
6 | 87 | 0.94 | 0.99 | 0.95 | 0.96 |
5 | 73 | 0.71 | 0.93 | 0.79 | 0.77 |
4 | 58 | 0.51 | 0.85 | 0.63 | 0.61 |
3 | 44 | 0.33 | 0.73 | 0.48 | 0.44 |