ファミリー関係：アセンブリコントロールノード – アセンブリコントロールノード生産の制御センター

アトラスコプコの最新世代の産業用PCである、アセンブリコントロールノードは、2019年10月に発売されました。この産業用PCは南ドイツにあるアトラスコプコの製造会社であるSynatec GmbH社の各組立ラインの中央制御ポイントとして、開発、製造されました。 2019年の夏、このきわめて頑丈で、しかも使いやすくスタイリッシュな産業用コンピューターの生産は始まりました。その目的はオートメーション化とプロセス制御を促進させることでした。ACノードには電力レベルの異なる4つのモデルが用意され、産業における組立のダウンタイムを短縮し、工程の視覚化により生産性を向上させます。アトラスコプコの製造工程は補助的な社内プロセス制御ソリューションに依拠しているため、組立の効率化、簡素化を達成し、インダストリー4.0戦略に従って工程の文書化を実現しました。これにより生産コストを削減し、不具合ゼロの最適な製品品質が確保されました。

製造会社の組立ステーションで試験を受け、承認されたアセンブリコントロールノードの最初のシリーズ製造機器を導入することよりも確かなことはありません。
ハードウェア製品マネジャーのアレクサンダー・スタッフ、組立ステーション設置プロジェクトマネジャーのインゴ・ヘンツラーは、トレンドを作り出すACノードの接続性だけではなく、一人でも設置可能な優れた柔軟性と低い自重の達成に満足しています。工程管理ソフトウェア"Scalable Quality Solution"（SQSソフトウェア）のインストール後、製造工程の各手順が明確に視覚化され、組立工程のエラーは、事前登録された組立順序により防止されるようになりました。部品は、作業者により監視され、自動的に点検されます（部品確認）。その後、作業者が手袋をはめたままでも操作可能なACノードのタッチスクリーンにより、手動で組立手順と締付工程を確認します。

すでにI/Oレベルの産業用PCが内蔵されているので、ワークステーションとの通信、たとえばツールやコンポーネントのロックが可能です。これは外部ボタン、スイッチ、フットペダルなどを照会して、工程に統合するためにも使用されます。従来は別のPLCが必要であったこれらの機能が容易に実行可能になりました。 
MicroTorqueシリーズスクリュードライバETD-MTのハンドトランスデューサ内蔵の最新型を使用することで、組立工程中の問題が"着座点制御方式"のようなインテリジェント締付方式により自動的に検出され、除去されます。新たな監視角度により、不良または不正な組付けスクリュや部品の欠如を検出します。ETD-MTスクリュドライバとMicroTorque Focus 6000の組み合わせによるLEDおよび触覚フィードバックが、事前規定された締付パラメータが守られているかどうかを作業者に即座に表示します。エルゴノミックでコンパクトなMicroTorqueシリーズは、低トルク値の締付用に専用開発され、特に電子機器産業、医療技術分野、航空産業における組立作業に理想的です。SQSソフトウェアによる迅速な文書化と事前の組立結果表示により、類似設計された手直しステーションにおいて、不良または組立手順欠如に対し、容易で効率的な手直しが実現しています。

SQSソフトウェアから提供される作業者補助により、最小限のトレーニングで新規従業員に迅速な組立作業の教育が可能です。組立工程が明確に規定され、作業手順も簡潔なため、生産結果は良好となり、従業員と顧客双方の満足度が高まります。中期的には、より効率的な部品ピッキングのためのピックトゥライトソリューションを追加する計画が立てられています。ピックトゥライトを用いたラックでは、作業者に対し、使用するべき部品がどの区画にあるかを示す、ソフトウェア制御によるライト信号が点灯します。またこれは、SQSソフトウェアによっても制御され、文書化されています。