適正なコンプレッサを選ぶのが至難の作業になってしまうのは、考慮すべき要因が多数あるからです。論理的なスタート点はお客様の用途であって、そこで必要な圧力、流量、空気品質が決まります。しかし、同時にお客様の業務と組織についても考慮されていることでしょう。作業者の数、作業現場、稼働率、必要な輸送と保管などのすべてが、お客様のニーズにぴったりのコンプレッサを決定する要因となります。
流量と圧力のニーズ
必要となる圧力と流量は、用途によって決まります。この需要量は時間とともに変化することがあります。コンプレッサの圧力を容易に変更できれば、空気需要が変化したとき別のコンプレッサを導入する必要がありません。
必要となる空気品質
最終製品の品質は、お客様の評判の保護につながります。塗装吹付けからパイプライン洗浄までが、圧縮空気中の粒子や湿気による影響を受ける可能性があります。さらに、高温による損傷の可能性もあります。確認すべき高品質空気機能は次のようなものです。
- フィルタ
- アフタークーラ
設置場所の空きスペース
サイズが重要です。特に建設現場では空きスペースが貴重です。
お客様の用途に必要な流量と圧力を提供するコンプレッサはいくつかありますが、サイズに大きな幅があることがあります。さらに、けん引バーが折りたたみ式であれば現場での設置面積をさらに減らせます。
現場へのアクセスも次のように制限されていることがあります。
- 装置を小型トラックに搭載して地下トンネル内を運搬する
- エレベーターでしかアクセスできない高層階
- コンプレッサは屋内で使用するためにドアを通過する必要がある（幅や高さが限られる）
- 現場での操作スペースが限られている
機器の汎用性を正しい追加機能で高めましょう
コンプレッサを構成する時に、効率の向上に役立つオプションを考慮しましょう。
- 現場で少量の追加電力が必要になったとき、コンプレッサに発電機が内蔵されていると追加の発電機を取り入れる必要がなくなります
- 作業者がよく使用する他の小型機器は、現場で簡単に紛失します。内蔵式ツールボックスは、ハンドブレーカなどをすばやく簡単かつ安全に保管するのに便利です
換気要件
閉鎖環境や地下環境（トンネル掘削プロジェクトや採掘用途など）で作業するときは、ディーゼル駆動コンプレッサでなく、電動コンプレッサを選ぶことで換気コストを減らせます。
電動コンプレッサは排気ガスを出さないだけではなく、静音運転です。コンプレッサを屋内で運転するときのもう1つのメリットです。
輸送と移動
ポータブルコンプレッサは、都市部の建設現場から遠隔地のパイプラインまで、さまざまな場所に配置できます。コンプレッサをどう運搬したいかは、何を選ぶかに影響します。
輸送のタイプ
コンプレッサをトラックで搬送する
バランスのよい吊り上げビームであればコンプレッサが吊り上げ時に突然動くことがありません
コンプレッサを小型トラックに搭載
サービス組織にとって望ましいのは、コンプレッサを車両に、他の機器と一緒に搭載できることです。ほとんどのポータブルコンプレッサは支持部に取り付けることもできますが、一体構造を最適化するため、必ず設置面積、重量、アクセス性が最良かを調べましょう。コンプレッサは一体化の後も運転と整備が必要になることを考慮してください。
ポータブルコンプレッサをけん引する
750 kgまでのコンプレッサのけん引には、特殊運転免許は不要です。
運搬頻度
ポータブルコンプレッサには、毎日場所を移動するものもあれば、数か月間同じ場所で使用するものもあります。運搬頻度が高いときは、運搬効率が向上するのはどんな機能かを訊いてみましょう。
