2021/04/20
スペインのKrill Generadores社は、各種の産業用途で発電機を企業にレンタルする専門企業です。2007年からアトラスコプコと協力して、顧客の電力要件を満たしています。暴風雪「フィロメナ」は、スペインの通信システムや送電網を脅かしました。緊急支援のスペシャリストである同社はアトラスコプコのポータブルQAS 5発電機4台を提供し、困難な状況を克服しました。
QAS 5発電機のうち1台は、VHFテレビ信号をソリアの10,000平方キロメートル以上の範囲に送信し続けるために使われました。Krill Generadores社は、アトラスコプコのQAS 5発電機を設置して、緊急時に備えてブースターの負荷に対応し、183の町と500以上の地域でテレビ信号を確保しました。発電機を設置したのは、ED1D信号反応器が稼働している海抜1545 mの山、アルト・デ・オンカラでした。
ベルギーのアンバースで開催されたアトラスコプコの前回の発表会で、100 kVA QAS 5発電機を初めて見たとき、比類のない、卓越した機能を備えた素晴らしい製品だと気付きました。吹雪の際はリモートで設置されますが、このような場合、信頼性、効率性、汎用性、自律性、および特定の安全基準への準拠が必要とされます。この点でQAS 5発電機は理想的といえます。
「アトラスコプコのQAS 5は輸送が簡単で、いつも最後の頼みの綱です」とジーザス・アルバレス氏は語っています。「また、過酷な気象条件や外的要因などにもよく耐えます。先日、テルエル(スペイン東部のアラゴン)で、夜間に-22℃を記録し、機械が雪に埋もれてしまいましたが、わずか数分で電源を入れて発電することができました。どうしたらこんな素晴らしい品質の製品を作れるのでしょう」
「フィロメナ」の混乱の中で、Krill Generadores社は、期待された以上の働きをしました。暴風雪の影響を最も大きく受けた人々を支援し、アトラスコプコの発電機を使用して必要な場所の電力を復旧しました。現在は公衆衛生上の目的により、アトラスコプコのQAC 1000R大型発電機2台を、スペインのアリカンテ市とバルバストロ(アラゴン市)にある2つの大型病院の敷地内に設置しています。