2021/04/20
鉱山プロジェクトや鉱山インフラ整備の開発と建設を手掛けるペルーの企業JRCは、最近、アトラスコプコから6台のHiLight V5+ライトタワーを購入しました。これらの設備は、高度条件が過酷なIscaycruz鉱山(ペルー)におけるJRCの業務に理想的なソリューションであることを実証し、継続的かつ効率的な運用を実現させました。
20年以上にわたる経験を有するペルーの企業JRCは、地下採鉱に関するあらゆる生産プロセスの統合サービスに重点を置き、長年にわたって持続的成長を遂げてきました。露天採鉱の新規プロジェクト獲得への第一歩となる、Iscaycruz鉱山プロジェクト事業の成功は、JRCにとってきわめて重要なことでした。
Empresa Minera Los Quenuales S.A社(Glencoreグループ)が所有するIscaycruz鉱山は、Limpe、Chupa、Tinyag 1、Tinyag 2の4種類の鉱床を有する多金属鉱床です。Iscaycruzは標高4,700~5,000 mに位置するため、ペルーでも有数の過酷な現場です。「この場所で生存することは人間にとっても機械にとっても非常に困難です。我々はしばらくの間、他メーカーのライトタワーを使用していましたが、うまくいきませんでした。3気筒エンジンは始動後2時間で停止し、ランプは簡単に破損していました」と、JRCの機器マネジャー、フリオ・テッロ氏は語っています。
過酷な作業条件と、プロジェクトに適切なライトタワーがないために夜間シフトを開始できないことは、JRCにとって大きな損失でした。この問題を解決するため、JRCは現場にアトラスコプコのHiLight V5+ライトタワーを導入し、この設備がプロジェクトにとって適切な機器であるかどうかをテストしました。テスト実施後、JRCは6台のHiLight V5+ライトタワーを購入し、Iscaycruz鉱山で使用しています。
「アトラスコプコの2気筒エンジン搭載HiLight V5+ライトタワーを購入したことで、弊社ビジネスの全体像が変わりました。これは抜本的なソリューションです」と、フリオ・テッロ氏は語っています。「これまで、JRCの専門分野は主に地下採鉱プロジェクトに限られていましたが、Iscaycruz事業で弊社が露天採鉱にも適していることが分かりました。このため、弊社はペルーで7件、メキシコで1件の採鉱プロジェクトを行う準備をしています。HiLight V5+ライトタワーはこれらのプロジェクトを完璧に支えてくれることでしょう」
アトラスコプコのアンデス地方ビジネスラインマネジャー、ネルソン・バティスッチは、「お客様に適切なソリューションをお届けするためには、お客様のニーズをよく理解する必要があります。今回は、ペルーの鉱山関係のお客様の多くが抱えている、きわめて標高が高い場所で稼働する際の問題点を検討することで、JRCのために適切なライトタワーを選択することができました。我々は技術革新に全力で取り組む、高度な技術を有するチームであり、問題を分析し、お客様に最適なソリューションをお届けいたします」と、語っています。