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コンプレッサ用HVO - 未来の燃料

化石燃料を含まないバイオ燃料HVOによるポータブルコンプレッサの二酸化炭素排出量の削減方法

化石燃料を含まない燃料によるカーボンフリー圧縮空気

アトラスコプコは排出ガスゼロを目指しています。二酸化炭素排出量の削減は、当社の重要な目標の一つです。当社は、自ら目標へ取り組むと同時に、パートナーが持続可能性目標を達成できるようサポートしたいと考えています。 

HVOの使用は、当社の使命達成に向けた一歩にすぎませんが、大きな影響を及ぼすものです。HVOへの切り替えにより、即二酸化炭素排出量削減を実現できますが、機器やインフラへの適用はほとんど必要ありません。この化石燃料を含まない最新世代のバイオディーゼルは、当社などのコンプレッサメーカーやコンプレッサユーザーに数多くのメリットをもたらします。HVOを未来の燃料と確信する理由について、詳細をお読みください。

最も持続可能なポータブルコンプレッサとは

ポータブルコンプレッサはディーゼル燃料を大量に消費します。そのため、付近に電源がある場合には、常に電動コンプレッサをお勧めします。電動コンプレッサはディーゼルコンプレッサよりも小型で高い効率を発揮します。電動モータはエネルギー所要量を抑えながら、ディーゼルコンプレッサと同じ量の空気を生成します。またほとんどの場合、電気はディーゼル燃料よりも安価です。さらに電動ポータブルコンプレッサには、軽量、小型、静音で、ディーゼル排気ガスを排出しないという利点があり、狭い場所や人通りの多い場所での作業に適しています。しかし、一部の用途ではディーゼルコンプレッサの独立性が求められます。その場合、HVOなどのカーボンニュートラル燃料は、よりクリーンな排気で環境への影響を低減します。

HVOとは

HVO"(水素化植物油)"は、最新世代のバイオディーゼルで、主に水産業や食肉産業の廃棄物からのリサイクル植物油や油脂から作られます。リサイクル製品であるため、化石燃料を一切含まない、無害で、カーボンニュートラルな燃料です。また、HVOはディーゼル燃料よりもクリーンに燃焼します。純粋な100% HVOを燃料として使うだけで、お使いのコンプレッサはカーボンフリーで稼働し、NOxや粒子状物質の排出を削減します。HVOのもう1つの利点は、「従来の」バイオ燃料とは異なり、任意の割合でディーゼル燃料と混合できることです。

コンプレッサにHVOを使用する利点

HVOを燃料に使用すると、稼働時の二酸化炭素排出量を簡単にすばやく削減できます。一部の地域では、ディーゼルコンプレッサの独立性による恩恵を受けながら、持続可能性ガイドラインを満たす唯一の方法です。遠隔地での掘削作業や場所の移動が必要なレンタルコンプレッサに適しています。 

ディーゼルコンプレッサは通常のディーゼル燃料と同様に、HVOでも効率よく稼働します。かつては、密度の違いにより、ディーゼルエンジンにHVOを使用すると、効率が損われるおそれがあると敬遠されてきました。しかし、あらゆるエンジンでHVOを徹底的にテストした結果、様々な状況で性能に影響がないことが明らかになり、通年を打ち壊しました。実際には、低温下でコンプレッサを始動する場合などに、HVOはディーゼル燃料よりも優れていることがわかりました。HVOは一般に、通常のディーゼル燃料よりも極端な温度下で「固形化」しにくい特性があります。

HVO対応コンプレッサとは

まず、お使いのコンプレッサのエンジンでHVOでの稼働が承認されている必要があります。電子式燃料噴射を搭載した当社のStage Vエンジン(19 kW超)はすべて、HVOで稼働しても性能低下がないよう選択およびテストされています。ベルギーのアントワープにある当社の欧州生産施設では、燃料を100% HVOに切り替えました。これはコンプレッサのテストや工場出荷時に車両のタンクに充填される燃料としても使われています。

ポータブルコンプレッサでHVOを使用するには

HVOでコンプレッサのエンジンを稼働することが承認されていることを確認後、任意の割合でディーゼル燃料と混合できます。これは、他の種類のバイオディーゼル燃料と比較した場合、HVOの重要なメリットです。ある日100% HVOを使用して、翌日ディーゼル燃料を補充することもできます。

HVOを使用する場合にもDEFが必要ですか。

はい、必要です。HVOは、エンジンのNOxや粒子状物質の排出を改善しますが、ディーゼル燃料の挙動を示します。そのため、大型エンジンにはディーゼル後処理システムが必要です。

HVOで世界を救うことはできませんが、ゼロエミッションの達成に向けて、あらゆる段階が重要となります。政府や企業は事業を持続可能な方法で運営する方法を模索しています。今後の代替案を検討する際は、当社にお任せください。

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