ブースター導入時のチェックリスト
圧縮空気/ガスブースターが取り込む空気を送り出す通常のコンプレッサは、すでに周囲圧力を上回っていますが、さらに最高350 bar(5000 psi)まで圧力が上がります。ブースターパッケージにはさまざまな形状や大きさがあるため、このチェックリストを活用して、お客様の用途に最適の製品を選択し、投資を最大限まで活かしてください。
1. 簡単に操作できるか
信頼性と効率に優れたブースターは精巧な機械ですが、その操作が複雑であってはなりません。お使いのブースターの性能を常に容易に監視できることも条件です。ブースターに必要な安全機能とアラーム(表示と音声の両方)がすべて装備されているか確認します。一部のコントローラには、離れた場所からブースターを操作できるようにミラースクリーンがオプションで用意されています。この機能は、掘削用途に最適です。
2. 入口フランジと出口フランジが安全な位置に配置されているか
フランジは、必ずコントロールパネルから離れた位置に配置します。また、バルブとレバーが簡単かつ安全に操作できるか確認します。
3. 整備しやすいか
この要素は、どの機種でも重要です。短時間で容易に整備できれば、大幅な費用節約につながるとともに、生産のダウンタイムも短縮できます。整備時間の短縮は、コンポーネントの品質、必要なツール、メンテナンス頻度の高いコンポーネント(ポンプブロック、排水箇所など)のアクセス性に左右されます。お使いのブースターのメンテナンスをひとりの人間だけで、5時間以内に終えることができれば理想的です。
4. 容易に運搬できるか
もちろん、ブースターパッケージの大きさと重量も重要な要素です。可能であれば、普通サイズのトラックに積載できるブースターを選びましょう。しかし、フォークリフトでどのように吊り上げたり運べるか確認しておくのもよいでしょう。ブースターを吊り上げる場合には、吊り上げ点が1つであれば、吊り上げやすく、バランスの不均衡を防ぐことができます。
5. ブースターに柔軟性があるか
一部のブースターは多段構成で、低い圧力(または流量、あるいはその両方)で済む場合には、1段だけを使用できます。レバー操作や電子制御により、簡単に段を切り替えることができます。多段ブースターはさまざまな用途に利用できるため、ブースターをレンタルする場合には特にメリットがあります。さらに、坑井掘削会社やパイプラインサービス会社の場合、高い柔軟性よりメリットが得られます。
6. 冷却システムを内蔵するか
ほとんどの完全ブースターパッケージにはプレクーラ、各圧縮段のクーラ、アフタークーラが装備されているため、どのエア供給状態でも、システムを運転できます。たとえば、お使いのブースターにプレクーラが装備されていない場合には、供給側のエアコンプレッサにアフタークーラを必ず装備します。
7. 一体型の燃料タンクが搭載されているか
搭載されていない場合には、スタンドアローン型の燃料タンクと対応のアクセサリを安全に設置する必要があります。一体型の燃料タンクが搭載されていれば、少ない労力で安全に稼働できるだけではなく、ブースターのコントローラから監視できるというメリットもあります。
アトラスコプコの高圧ブースター
アトラスコプコは、高圧ブースター設計で数十年も経験を蓄積してきました。幅広い標準ブースターパッケージを用意しているため、掘削や石油ガスのほとんどの用途に対応します。特別なニーズがあれば、カスタム設計のソリューションやOEMサポートを提供いたします。ぜひアトラスコプコまでご連絡いただき、お客様のプロジェクトについて専門家にご相談ください。