2016年に拡張されたアトラスコプコポータブルエネルギーポートフォリオ
アトラスコプコポータブルエネルギー部門は、世界各地の建設、鉱業、掘削、採石業界向けの新世代オンサイトソリューション製品の発売準備を進めています。アトラスコプコのポータブルポートフォリオに新たに追加される製品には、常に一段高いスピード、信頼性、効率を求めるお客様のニーズを先取りして、先進的な製品設計アプローチが採用されています。
効率に優れたポータブルコンプレッサ新シリーズ
すぐに使用可能なポータブルコンプレッサ
2016年に発売が予定される新製品の1つに8シリーズコンプレッサシリーズがあります。この製品には最新のエアエレメント設計が採用されており、効率がさらに高まっています。8シリーズコンプレッサには、最新型のHardHatキャノピが装備されており、最大5 m3/分の吐出量で圧縮空気を生産できる能力を備えながら、コンパクトで軽量な設計は前世代からそのまま受け継いだ画期的な製品です。このシリーズの全モデルは重量750 kg未満で、普通車でけん引できるため、特殊運転免許は不要です。新シリーズでは同等製品比で12%低燃費で、2年間運転しても整備に1時間もかかりません。
QES発電機シリーズ拡張
移動式電源
2015年の発売以来好評のQESシリーズが2016年5月に拡張されます。これまで6つの出力範囲を揃え、9~40 kVAのクボタ製エンジンを搭載していましたが、新製品6機種にはさらに高出力の60~200 kVAのJohn Deere製エンジンが搭載されています。QESシリーズは使いやすく、堅牢で耐久性の高いソリューションで、建設環境の一般的用途に対応します。
WEDA 50および60水中ポンプ
排水ポンプシリーズの新モデルの詳細
WEDA電動水中ポンプシリーズは流量225~20,200リットル/分、最大ヘッド85 mに対応します。2016年5月、このシリーズに新たに2機種が加わります。新製品の50および60モデルには新しい油圧部品が採用されて性能が向上し、新たなモータ設計により出力対重量比も改善されました。
XAT(V)S 186コンプレッサ
XATS 186牽引型コンプレッサの新製品
汎用性の高いXAT(V)S 186シリーズは2機種の構成で、直観的に操作できるPACE(Pressure Adjusted through Cognitive Electronics)システムが装備され、複数の圧力と流量を設定できます。用途のニーズに応じて空気流量と圧力を調節できるため、複数のコンプレッサユニットは不要です。定評あるアトラスコプコのエアエレメント、John Deere製のStage IVエンジン、PACEシステムを組み合わせて、効率の向上、サービス間隔の延長、最高レベルの信頼性、耐用期間の延長、所有コストの削減を実現します。複数の機器で吐出量最大11 m3/分、圧力7~14 barに対応している環境では、1基のコンプレッサでこの範囲をすべてカバーできるようになります。
HiLightタワーシリーズ
アトラスコプコのライトタワーラインアップ拡張
アトラスコプコのライトタワーソリューションの幅広いラインアップにV4およびV5+ライトタワーが新たに追加されたのに伴い、ライトタワーラインアップはHiLightシリーズにリブランドしました。このシリーズには、建設、屋外イベント、産業市場などの多数の用途向けに幅広く製品を取り揃えています。機種によっては、ライトタワー1台で最大5,000m2の面積を照らすことができ、1回の給油で260時間稼働し、1時間の燃料消費は0.5リットル未満です。今後2か月以内に、アトラスコプコはE3+およびH5+の2機種を発売する予定です。いずれもLEDモデルで、HiLightシリーズ7モデルのうち4モデルがLED製品となります。
XATS 900E
XATS 900E電動ポータブルコンプレッサには、スマートな設計、定評ある技術、高品質のコンポーネントが組み合わせて採用されています。XATS 900Eは電源のある現場に最適で、基礎が不要なため、簡単に設置できます。コンプレッサには耐腐食性のキャノピが装備され、あらゆる気象条件で使用できるよう設計されているため、部屋やエンクロージャを準備する必要はありません。XATS 900Eは圧力7~10 bar(100~150 psi)、吐出量最大25 m3/分(900 cfm)で圧力空気を供給します。
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QAC 1100 TwinPower発電機
アトラスコプコは、電力需要に変動がある現場に最適のQAC 1100 TwinPower発電機を発売します。QAC 1100では、1つのコンテナ内に500kVAの発電機2機を備え、最先端の制御システム搭載の完全カスタムパッケージで、2機の発電機を個別にも、並列でも運転できます。全負荷から低負荷まで、最大1メガワットを供給し、最高の燃料効率で関連する運転コストを削減します。
排水ソリューション
排水ソリューション
2016年1月にイタリアに本社を置くポンプメーカーVarisco社を買収したのに伴い、アトラスコプコは排水ポンプラインアップを拡張しています。排水ポンプは通常、建設、鉱業、石油ガス業界で不要な水や液体の除去に利用されています。Varisco社のパドゥーラ施設は現在、アトラスコプコポータブルエネルギー部門専任のグローバルコンピテンスセンターとして、ポンプ開発にあたっています。2016年に、アトラスコプコブランドから排水ソリューションの新シリーズが発売されます。
新たに加わった製品(2015年11月~2016年1月)
2016年1月、アトラスコプコは人気の高いQAS発電機シリーズにQAS 630を追加し、出力範囲を拡張しました。QAS 500のコンパクトなフレームを採用したQAS 630は、コンパクトながら、発電能力が20%向上しています。QAS発電機シリーズの拡張により、14~630 kVAに対応するコンパクトで低燃費のソリューションが揃い、世界各地の幅広い用途に最適の製品シリーズとなりました。1月には、HiLight V4およびV5+ライトタワーも発売されました。ライトタワー新製品にはHardHatキャノピが装備されており、内部部品をしっかりと保護します。HiLight V4はメタルハライド製品です。HiLight V5+は最新のLED照明技術を組み込んだプレミアムモデルです。メタルハライドソリューション比で大幅に低燃費で、業界最高の競争優位性を備えます。掘削部門では、2015年下半期にアトラスコプコは2つの製品を発売しました。DrillAir Y35ポータブルコンプレッサは、1日で径4.5インチの地熱井を2個掘削する能力があります。地熱井掘削専用に設計されたDrillAir Y35は、圧力35 bar、流量34.8 m3/分(580 l/s)の能力で、ドリル速度、燃料効率、信頼性が大幅に向上しています。Y35の発売に続き、アトラスコプコは地熱井掘削業界の需要に対応するよう設計したコンプレッサ新製品を追加して、DrillAirシリーズをさらに拡張しました。DrillAir X28は汎用性とドリル速度が改善されており、圧力30 barで1日に径200 mの穴を2個掘削できます。