トラブルゼロがQAC 1450 TwinPower+で倍に

アトラスコプコの最も革新的製品の1つ、QAC 1450 TwinPowerに収容された2台のコンテナ発電機は多用途性、最高の性能、優れた燃費を陸上海上の過酷な用途で発揮します。

QAC 1450 TwinPower+の動作原理のベースとなるのが2台の発電機、それぞれ独立した2台のエンジン、革新的なリモート可変速冷却システムをひとつのコンテナに収容したコンセプトです。2台の発電機をひとつのプラットフォームで利用できるため、100%の電力負荷でも低い電力負荷でも最高の効率で柔軟に運転できます。 

2020/06/23

何がボックスの中に入っているのか。

QAC 1450 TwinPower+は、20フィートDNV 2.7-1認証取得コンテナの中に2台の小型725 kVA発電機が収容されています。高速並列処理システムを搭載しており、2台の発電機をそれぞれ単独で運転することも、並列で運転することもできます。また、このシステムはEU規格にも完全準拠しています。そのため、100%バックアップ発電機が必要な電力用途に最適のソリューションです。QAC 1450は、異なる周波数(50または60 Hz)と電圧(380 V~690 V)に設定できます。

さらに、使いやすく、設定が容易な集中制御およびモニタリングシステムも搭載しています。2台のQc4003デジタルコントローラは直観的なタッチスクリーンを備え、アイランドモードとPMS(電力管理システム)モードを簡単に選択できます。柔軟性が向上し、必要に応じて大規模な作業にも対応できるため、QAC 1450 TwinPower+は単独でも、他の発電機と並列でも、あるいは主電源との並列でも運転できます。

幅広い環境に対応

コンテナ型のTwinPower発電機は、高地などの厳しい環境でも連続運転が可能で、最高50℃の気温で最適な性能を発揮するインテリジェントな冷却システムを備えています。

全負荷から低負荷まで、TwinPowerコンセプトは発電機単体パッケージと同じ出力、性能、効率を発揮し、独立したパワープラント用途で連続使用した場合に最大8%もの燃料節約を達成します。これは、発電機単体パッケージを使用した場合と比較すると、パワープラント当たり年間約6,500トンのCO2削減に相当します。念のため、これは1ユニットの削減率です。世界中で使用すると、これがどれだけの影響になるか想像できますか。

現場での電力供給

理論的にはすべてが魅力的なようですが、現場ではどれだけの性能を発揮するでしょうか。 

Engineered Pressure Systems International(EPSI)社は、高圧の静水圧設備のスペシャリストです。装置の試験で大量の電力が必要になったとき、すぐに同社エンジニアがアトラスコプコレンタルヨーロッパに問い合わせてきました。弊社ではQAC 1450 Twinpower+がポートフォリオに加わったばかりだったので、本機を2台提供することにしました。

EPSIでは、金属、セラミック、複合材料、プラスチックなど、ほぼすべての業界で利用される様々な材料の高密度化に高圧設備を利用しています。たとえば、人工装具の基材は多孔質で、重要な支持系には適していません。EPSIユニットでは、このセラミック材をほぼ破壊不能な状態にまで圧縮しています。

同社は、様々な巨大国際技術企業との研究開発プロジェクトにも関与しています。たとえば、海中水圧シミュレーションは、深海部品の海洋用途試験に不可欠です。&

ピークパフォーマンスを維持するため、この機器は試験も必要です。これには、約3200 Aの電力が必要ですが、EPSIの敷地では得られません。装置は高密度化を開始する前に過熱が必要です。素材の内部は加熱するとはるかに扱いやすくなります。時には2000℃まで加熱することもあります。加熱後、加圧が開始すると、必要な電流は低くなります。通常、EPSIの装置はお客様の敷地で電力供給します。同社の建造ヤードでの試験段階で、アトラスコプコレンタルに一時的な電力を現場で提供してくれるよう求めてきました。QAC 1450 Twinpower+は、2つのTwinPowerで4000 Aを供給できるため、ぴったりでした。

EPSIの屋外敷地はそれほど広くないため、スペースをできる限り賢く活用するのが課題です。それにはTwinpowerが最適です。複数の機械を設置する代わりに、QAC 1450 Twinpower+電力モジュールを2台設置するだけで、貴重なスペースを節約できるだけでなく、輸送コストが減り、燃料消費量も5%節約できます。

QAC 1450 Twinpower+は持続可能な仕事の仕方にぴったりです。必要な電力が必要な時に得られます。試験の最初の段階ではそれほど大量の電力は必要ありません。その際には、Twinpower 1台の半分だけを使用します。しかし、加熱用オーブンの電源を入れると、2台のTwinpowerのフルパワーが必要です。弊社のセールスエンジニアとEPSIのエンジニアが協力して効率を評価した後、弊社のプロジェクトマネジャーが様々な電力位相を完全制御するオーダーメイドのリモートソリューションを設計しました。

以上のようにTwinpowerを特殊な形で使用したことで、最終的にその価値が証明されました。EPSIでは試験をスムーズに実施して、装置を販売前に改善できました。そして、QAC 1450 Twinpower+の優れた効率が、蓄積された経験と考え抜かれた設計による成果として実現されていることを確認できました。まさに、2倍の成功です。

QAC 1450 TwinPower+の詳細については、弊社にお問い合わせいただくか、こちらをクリックして各種電力モジュールの詳細をご覧ください。

トラブルゼロがQAC 1450 TwinPower+で倍に

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