水抽出用ハンマー掘削に対応する高圧コンプレッサ
2019/04/19
イスラエル死海:アインゲディオアシスのキブツ住民は新しい水抽出井戸を求めていました。住民はベルギーの地下掘削技術のスペシャリストSmetグループに連絡しました。Smetグループは数年にわたって当社と協力関係にあるため、アトラスコプコレンタルに掘削用の圧縮空気を供給するよう依頼しました。これを受けて、掘削用に当社最新の製品DrillAir Y35を納入しました。
Smetグループとアインゲディプロジェクト
これはとても特別なプロジェクトです。美しい景観の地域で、多くの課題があります。斜面に建設したプラットホームからも、遠くに死海を望むことができます。プロジェクト地域が自然保護区であるため、発泡材などの添加物は使用できません。さらに、周囲温度が高いことも技術者の課題でした。そのため、技術者には作業中、十分に水分をとるよう指導しました。
Y35を採用した理由
アトラスコプコレンタルとSmetグループは、長年にわたって良好な協力関係を維持してきました。「25 barのコンプレッサが必要なときには、必ずアトラスコプコレンタルに問い合わせます。なぜなら、この圧力が580 mmなどの大孔径の掘削技術に最適だからです。このプロジェクトもそうでした」と、アン・スメイヤーズ氏は振り返ります。
従来、掘削にはオイルインジェクションXRVSコンプレッサが使われてきました。しかし、流量40 m³/minが必要なため、新型のDrillAir Y35を提案しました。「これまでY35を使ったことはありませんでしたが、周囲温度が高いのにも関わらず完璧に起動して、短期間で成果を達成しました」
優れた付加サービス
Y35をベルギーからイスラエルに輸送するにあたり、Smetグループは当社の物流部門と緊密に協力しました。2018年5月、コンプレッサはラベンナに向かい、ここから船でイスラエルに輸送されました。「14日後にコンプレッサは現地に到着し、その時点で必要な認証はすべてクリアしていました。これこそが理想的なビジネスです」と、アン・スメイヤーズ氏は断言します。
このプロジェクト用に特別に設計された内部に補強材を施したコネクタも同時に納入されました。今後、Smetグループはこのコネクタを標準で使用する予定です。
現地での機器保守に、完全サービスパッケージも含まれています。Drill Air Y35は高い成果を上げたため、次の注文につながりました。「Y35は、当社の期待を大きく超えました。従来、同じ流量のコンプレッサを複数組み合わせていましたが、結局は圧力損失が発生しました。しかし今後は、Y35で十分対応できます」
- DrillAir Y35_Leaflet 6.5 MB, PDF
詳細については、以下の担当者にお問い合わせください。
- Inge Craninckx, Marketing Manager inge.craninckx@be.atlascopco.com
アトラスコプコは、サステイナブルな生産性ソリューションを実現する世界有数の企業です。当社グループでは革新的なコンプレッサ、真空ソリューション、発電機、ポンプ、電動ツールと設備用システムをお客様にお届けしています。アトラスコプコでは製品やサービスを開発する際に、生産性、エネルギー効率、安全性、人間工学を重視しています。当社は1873年に設立され、本拠地はスウェーデンのストックホルムにあり、世界180か国以上に展開しています。2017年のアトラスコプコ(エピロックABを除く)の総売上は860億スウェーデンクローネ(90億ユーロ)、従業員数は約34,000名です。詳細については、www.atlascopcogroup.comをご覧ください。スペシャルティレンタルは、アトラスコプコの電力技術事業エリアの一部門です。世界各地のあらゆる産業分野のお客様に、エア、電源、フロー、蒸気、窒素のレンタルソリューションを提供しています。特殊製品レンタルサービスは、複数のブランド名で提供されます。部門本部はベルギーにあります。