アトラスコプコ、パイプラインプロジェクトの複数の段階に機器を提供

Surerus Murphyジョイントベンチャー（SMJV）では、世界的なインフラ提供企業であるSurerus Pipeline社（カナダ、フォートセントジョン）とJ. Murphy & Sons社（英国、ロンドン）の2社と協力しました。この完全一体型ジョイントベンチャーのために、Surerus Murphy社は最高レベルの品質、安全衛生、環境対策を提供することを約束しました。

ノースモントニーメインラインは、メーターステーション、バルブサイト、圧縮設備などを含む、42インチパイプラインの206 kmにわたるプロジェクトです。このパイプラインが、カナダ全土および米国に天然ガスを供給することで、雇用と税収が創出され、へき地に病院や学校などが建設されます。

人口100人のピンクマウンテンは、アラスカハイウェイから143マイル、ロッキー山脈の麓に位置し、フォートセントジョンから北西180 kmの地点にあります。町の名前は焼けた岩のピンクがかったすじに由来しています。この一帯は州立公園に指定されており、過去最大の魚竜目の化石が発見されています。

このプロジェクトには大きな課題がありました。機器の使用が難しい岩だらけの起伏が激しい僻地において、請負業者はプロジェクト地域の排水、および沈殿物や廃棄物から水を除去する工程に高圧の空気を確保する必要があったのです。

プロジェクトには、オイルフリーエアコンプレッサとドライヤが必要でした。オイルフリーエアコンプレッサは、シリンダ壁に潤滑が不要なため、メンテナンスの必要性と時間を低減できます。さらに、機器の信頼性と豊富な知識に裏付けられた、サービスサポートも不可欠な要素でした。試験の各段階ではさらに必要な機器が増えるため、同様のプロジェクトで蓄積したアトラスコプコの経験が大いに役立ちました。

数多くのプロジェクトにおける関係各社との協力を通じて、アトラスコプコは、各パイプラインの試験プログラムに時間の制約があることを理解していました。時間は極めて重要です。最終段階のうちの1つではエンジニアを呼んで、パイプラインの検認をします。つまり、システムを実行して現場での較正を行い、流量計が持続可能な測定性能を維持できなければなりません。さらに、パイプラインは業界で承認された基準に準拠している必要があります。

このためには、Surerus Murphy社のジョイントベンチャー担当者と、直接話し合う必要がありました。アトラスコプコは、試験監督のマット・レビントン氏に電話で何度も進捗状況を確認し、試験プログラムの各段階において、遅滞なく必要不可欠な機器を納入することができました。

同ジョイントベンチャーの顧客要件：

• 予備試験用1,600 cfmコンプレッサとドライヤ各2基
• その2週間後、排水用 PNS 1250コンプレッサ2基
• キャリパーピグ（パイプライン内部検査）実施用1,600 cfmコンプレッサとドライヤ各5基
• パイプラインを露点-45℃に乾燥

結果：予定通りにパイプラインをオーナーに引き渡し。

各パイプラインプロジェクトにおいて、アトラスコプコは完全なソリューションパッケージを構築します。パッケージは以下の構成です。

• 所要圧力とピグ速度
• 乾燥パッケージ
• パイプラインの不活性化/安全なブランケット用の窒素