サイクリングウェブサイトBikeRadarに携わっているエキスパートたちは、あらゆるタイプの自転車、部品、衣類、アクセサリを3つの大陸で絶えずテストしています。技術編集者のトム・マービン氏は、ドイツの自転車メーカーCanyon社を訪問した際、Wi-Fiに接続されたトルクレンチを見つけ、生産ライン上の自転車で試してみたいという衝動を抑えられませんでした。そのツールこそ、アトラスコプコのSTレンチでした。その後、マービン氏は大喜びでそのレンチを持ち帰ります。
2020/07/23
この「スマートな」STレンチは、自動車産業や航空機産業の組立ラインによく採用されている製品です。単体のツールとしても非常に汎用性が高く、他の産業でもその生産性と品質管理面のメリットににわかに気づき始めています。
自転車の設計で受賞歴を持つCanyon社
コブレンツに拠点を置くCanyon社は、優秀なエンジニア、クリエイティブデザイナー、そして熱心な自転車愛好家たちの開発による自転車のコンピュータ支援設計で賞を獲得しています。同社を訪問したBikeRadarのトム・マービン氏は、STレンチを使って徹底的な「フェトリング」(自転車ファンが言うところのメンテナンス作業)を行いました。マービン氏によれば、STレンチは、事前定義されたパターンに従い、各ボルトに適したトルク値を自動的に設定して記録します。そのため、Canyon社では各ボルトの締付具合をトラッキングできます。このツールは、自動調整で新しい自転車のすべてのボルトを締め、作業者にガイダンスを提供し、データを中央サーバーに保存します。このようにして、Canyon社は世界中に届ける自転車1台1台のすべてのボルトをトラッキングします。
工場で最高のツール
Canyon社のアドバンストオペレーションズプロジェクトマネジャーのスベン・シーレン氏は、STレンチは工場で最高のツールだと言います。各ボルトの位置と必要な実際のトルクに従って自動的に設定を変えてくれるからです。「作業者はわかりやすい対話式のインターフェイスで操作でき、会社は完全なトレーサビリティと品質を得られます」
この最先端技術を活用して、Canyon社は世界各地に納入する自転車の品質を保証しています。