4度の台風にもかかわらず済州島のLNGタンクを前倒しでパージ
2020/01/06
韓国の済州島にある新しいガスターミナルの稼働を開始する前に、新しく造られたLNGタンクを、窒素ガスを使って完全にパージし、乾燥させる必要がありました。通常であればこれは比較的簡単な作業です。しかしプロジェクトの納期が厳しかったため、作業は韓国の台風シーズンのさなかに完了させる必要がありました。
言うまでもなく、従来のように液体N2を輸送していたのでは安全上重大なリスクがある上、プロジェクト全体に遅れが生じる可能性がありました。そのため当社は現場でN2を生成する安全かつ信頼性の高いソリューションを考案するよう求められました。それだけでなく、別の問題もありました。
荒れる海で困難に立ち向かう
プロジェクトの厳しい納期
プロジェクトを予定通り完成させるためには、朝鮮海峡が荒れ狂う台風シーズンの真っ只中に作業しなければなりません。そのため、現場でN2をつくり出すことが唯一の実行可能なソリューションでした。しかし、悪いことに、プロジェクトの厳しい納期の前に立ち塞がったのは台風だけではありませんでした。
NGMメンブレンが韓国の公共事業プロジェクトに使用されたのはこれが初めてでした。そのため、作業を開始する前に、すべての機器を登録、認定し、技術文書すべてを(しかも韓国語で)添付する必要がありました。
加熱空気だけではなかった
韓国でこの種のプロジェクトが実施されるのは初めてでした。しかしクライアントの子会社がすでにパナマで当社の最先端のN2生成メンブレンを使用した同様のプロジェクトに関わっていました。そのため当社のこれまでの実績と優れた設備が済州ターミナルプロジェクトの契約を確保する際の大きな要因となりました。
スケジュールの前に立ちはだかる4度の台風
現地のチームはプロジェクトの厳しい納期に間に合っただけでなく、予定より若干早く作業を完了することができました。しかも済州島がプロジェクトの最中に1度だけでなく4度も台風に見舞われたことを考えれば、液体窒素を本土から搬送する方法は距離的にも無理だったでしょう。顧客は当社のパフォーマンスに非常に満足しており、実際、すでに新しいLNGプロジェクトが韓国本土で決まっています。
詳細については、以下の担当者にお問い合わせください。
- アトラスコプコスペシャルティレンタル部門、コミュニケーションマネジャー、Olivia Gambin
1873年以来、アトラスコプコでは産業分野のアイデアを活かして、ビジネスクリティカルなメリットを生み出してきました。お客様の声に耳を傾け、ニーズを的確に把握することにより、価値を提供し、将来を見据えた革新を実現します。すばらしいアイデアが持続可能な発展を推進します。アトラスコプコスペシャリティレンタルはお客様と協力して、最先端のエア、フロー、蒸気、窒素のレンタルソリューションを提供しています。当社の熟練した担当者たちは、用途や機器に関する豊富な知識を持ち、お客様のニーズを把握し、緊急停止時にも計画停止時にも、幅広い業界においてトータルソリューションを提供いたします。スペシャリティレンタルはパワーテクニーク事業エリアの1部門で、本社はベルギーのブームにあります。我々は世界各地で複数のブランドを有し、スペシャルなレンタルソリューションを提供しています。