海上の課題に取り組むために必要な装置と知識を提供する
2019/12/04
石油・ガス産業のEPC会社がメキシコ湾でオイルリグ再建のための船上窒素を必要としたとき、アトラスコプコレンタルメキシコは必要なソリューションを準備していただけでなく、効率を大幅に上げて作業の中断を防ぐための知識を提供しました。
石油・ガス産業の多国籍EPC (設計調達建設)会社、McDermott社は、2015年4月の爆発後、破損したまま放置され、使用不能になっていたAbkatun Alfaオイルリグの再建と修理を受注しました。メキシコの国有石油会社Pemexが所有するこのリグは、メキシコ湾のメキシコの海岸線からかなり離れた場所にあり、液体窒素を供給するには物流的にもコスト的にも高いハードルでした。液体窒素をリグに運ぶコストが非常に大きいだけでなく、過酷な気象により配送が完全に停止することがあるため、嵐が通過して配送が再開されるまで、作業が中断するリスクがありました。
アトラスコプコレンタルメキシコの南地域セールスマネジャー、カルロス・メッザが、リグでのオンサイト窒素発生が可能なソリューションをMcDermott社に提案したとき、最初は同意を得られませんでした。提案したソリューション（NGM 1100窒素発生装置）は、リグで作業を行うのに必要な1,000 PSIの圧力要件と1,000 CFMの流量要件を満たしていましたが、クライアントはこれまで船上での修理/再建で純度99.9%の窒素を使用していたため、この極めて高レベルの純度を維持したいと考えていました。NGM1100がつくりだす窒素の純度は約95%であるため、クライアントは要件を満たせると考えませんでした。
しかし、カントリーマネジャーのギジェルモ・ガルサは諦めませんでした。NGM1100によって発生する純度95%の窒素で十分であることを知っていたからです。そして、アトラスコプコレンタル北米の窒素の専門家と相談した後、同様の成功例に基づき、純度95%の窒素で十分であることを実証する資料と併せてクライアントにプレゼンテーションを行いました。データの説得力は高く、リグで何度かのテストを実施した後、McDermott社は提案に同意しました。
ソリューションの成功
Abkatun Alfaで目的のオンサイト窒素生成を推進するため、提案したNGM 1100、PNS 1250オイルフリーディーゼル駆動型エアコンプレッサ2台、およびB7-41ブースターを提供しました。さらに、作業をスムーズに進めるため、オンサイト作業者が毎日1日12時間稼働できる体制を整えました。McDermott社が提案されたソリューションを採用してオンサイト窒素をリグで10か月間つくり出した後、次のような成果がありました。
- 液体窒素をリグに運ぶ際の高いコストが不要になり、クライアントの資金を節約
- 過酷な気象のために窒素供給が中断するリスクとそれによる作業停止のリスクを回避
クライアントが困難な仕事に取り組むための高品質の装置と経験に基づくノウハウを求めているとき、当社が提供したソリューションはリグにとってどちらの面でも大きなプラスとなりました。
詳細については、以下の担当者にお問い合わせください。
- マギー・リオス、アトラスコプコレンタル北米マーケティング担当VPElia.Rios@atlascopco.com | +1 (346) 233-2038
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